
(34)慶大戦事前インタビュー③ 郡司選手、髙橋佑選手

第4カードでは昨秋王者・慶大と対峙。互いに勝ち点3で挑む大一番だ。優勝へ向け、絶対に負けられない。今回は大久保監督と選手8人にお話を伺った。
(この取材は3月20日に行われたものです)
郡司裕也選手
――昨秋の振り返りをお願いします。
「崖っぷちから奇跡的に優勝できて、引退した代の人たちにいい思いをさせてもらったシーズンでした。東大に負けて、法政から勝ち点を落としてから、4年生を中心に何とかはい上がろうという雰囲気がありました。負け続けてはいるんですけどいけるのではないかという、不思議な雰囲気でした」
――4年生が残してくれたものは。
「慶応野球部は大久保監督になってから変わったと聞きますし、年々凡事徹底の野球ができてきていると感じます。去年のチームはそれが体現できていたと思います」
――リーグ戦で印象に残ったのはどの試合ですか。
「法政の3回戦で負けたんですけど、点差が離れているところから粘ってあと1点差まで迫ったというのが印象的でした」
――今年のチームの特徴を教えてください。
「どうにかロースコアで抑え、打線が粘って接戦をモノにするというのが今年の慶応です」
――河合主将のチームづくりについて教えてください。
「河合さんは発言に説得力があります。照屋さん(前主将)は練習している姿を見せて背中で語るという部分が大きかったですけど、あの人がしゃべるとチームが引き締まるみたいな感じはあります」
――明大はどのように見ていますか。
「去年と同じようなメンバーが出てくると思います。特に逢澤さん(崚介外野手・文4=関西)とか越智さん(達矢外野手・営4=丹原)とか、去年の主力がいます。善波監督は大久保監督と同じようにしっかりとした野球をやってきますし、警戒しています」
――最後に意気込みをお願いします。
「周りは連覇とか言いがちですけど、データでは4位とか5位とか、場合によっては最下位もあり得ると戦力だと思うので、優勝のことは忘れて謙虚に挑みたいと思います」
――ありがとうございました。
髙橋佑樹選手
――昨シーズン振り返っていかがでしょうか。
「僕個人としては悔しい思いばかりのシーズンでした。明治戦も出てないですし、ほぼ出番がないシーズンでした。春は自分が投げて優勝できなくて、秋は自分が投げないで優勝して。複雑な気持ちはありましたね。(後輩の)佐藤が左で出てきて、来たかと思いましたね…」
――この冬の取り組みは。
「相手の打ちづらいところに投げることを徹底しました。このコントロールが一つ武器になればと思います」
――明大の選手との交流はございますか。
「夏にあるオールスターとかで一緒になって逢澤さんとか、渡辺佳明さん(内野手・政経4=横浜)とか仲良くさせてもらっています。添田(真海外野手・法3=作新学院)はもともと知り合い(U―15日本代表でチームメートだった)なので、そこの3人ですかね。僕はそこの3人とは仲良くしてもらってるつもりですけど、向こうはどう思っているかはわからないです(笑)。(抑えたい相手も)その知り合い3人ですかね。逢澤さんに打たれたらグイグイ言われそうです…(笑)。添田はそういう性格じゃないので、逢澤さんみたいにからかって言う感じではなく、普通に『まあ打ったし』みたいにポロっと悪気なく言われそうです。そういうのがちょっとムカつくので(笑)、そうならないようにしたいです」
――今年の明治の印象をお聞かせください。
「怪物ぞろいという感じですね。ピッチャーは森下(暢仁投手・政経3=大分商)がいたり、作新の入江(大生投手・政経2=作新学院)がいたり。添田も、逢澤さんも、渡辺さんも怪物です。僕が1年の頃からずっとそうですけど、明治は華になる選手が多いというか、個々の力がすごく強い。そしてしっかりした野球をしてくる。チームとしてもまとまってくる印象があるので、難しい相手だなと思います」
――意気込みをお願いします。
「今年こそチームの力になって、明治に勝って優勝したいと思います。(個人的な目標は)監督が髙橋佑樹が必要だと思ってくれればいいです」
――ありがとうございました。
[曽布川昌也・浜崎結衣]
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