
(12)東大戦事前インタビュー② 三鍋選手、濵﨑選手

初戦の相手は、昨秋法大相手に15年ぶりの勝ち点を挙げた東大。優勝へ向け、絶対に負けが許されない相手となる。今回は東大の浜田監督と選手7人にお話を伺った。
(この取材は3月22日に行われたものです。)
三鍋秀悟選手
――昨シーズンの振り返りをお願いします。
「15年ぶりの勝ち点を挙げ、大きく成長できた1年でしたが、課題は残りました。主力が抜けた穴を埋められるよう努力してきたので、今は昨年のチームには負けていないと思います」
――春から秋にかけて勝利数を伸ばせた要因は何でしょうか。
「秋リーグ直前の前主将の山田大成さんが抜けて、楠田(創)さんがチームをまとめてくれて、団結力が生まれていい結果につながったと思います」
――昨秋は特に前半が打撃好調でした。
「下位打線だったので、楽に打席に入れたのが大きいです。主力が打ってくれたので、自分のできることをやろうという気持ちで打席に入れました」
――この冬の取り組みについて教えてください。
「チーム全体としての方針でもあるんですけど、スイング量を増やしました。個人としてはロングティーを増やしました」
――今年のチームの完成度はどうですか。
「得点を取り切れない場面はあるんですけど、みんな自覚はあって、そこに向けて取り組んでいます」
――投手陣はどうですか。
「宮台さん(康平)と柴田さん(叡宙)が抜けましたが、下級生で経験のあるピッチャーが残っているので問題ないと思います」
――今年のキーマンは誰ですか。
「得点力が低いことを考えるとチャンスで打てるバッターがカギになるので、青山(海)とか磯野(悠太郎)とかだと思います」
――宇佐美舜也主将のチームづくりについて教えてください。
「積極的に声を掛けて周りとコミュニケーションを取って、良い働きをしてくれているのでありがたいです」
――最後に意気込みをお願いします。
「チームとしては勝ち点2と最下位脱出に向けて一丸となって頑張っていきたいと思います。個人としては打率3割を目指して、それに加えてチャンスに集中してやっていきたいと思います」
――ありがとうございました。
濵﨑貴介選手
――現在の調子はいかがでしょうか。
「自分としてはすごく良くはありませんが、上り調子ではあります」
――3月頭のバッテリー合宿はいかがでしたか。
「基本的には投げ込みとトレーニングで、暖かい沖縄で体の調子を上げていきました。たくさん投げて、投球の感覚を体に染み込ませました。(砂浜でのダッシュは)きつかったです(笑)」
――沖縄ではリフレッシュはできましたか。
「練習後、宿舎まで自転車移動だったんですけど、同期と寄り道して買い食いしたりするのが、学生っぽくて青春だなと(笑)。沖縄っていう土地でするのがいいなって(笑)。(沖縄料理は)海ぶどうがおいしかったです」
――チームの注目株を教えてください。
「宮本(直輝)ですね。球のキレと、それをしっかりコントロールできる力があるのが、強いなと思います。野手だと辻居(新平)ですかね」
――投手陣としてはどのような戦い方を意識していますか。
「個人の力を見ると宮台さんには遠く及ばないので、全員でつなぐ意識を持っています」
――スローガンも“一丸”です。
「投打ともに主力が抜けて『チーム力が落ちた』と言われがちですが、全員で力を合わせて持っている以上のものを出そうという思いで、決めました」
――三鍋捕手は投手から見てどのような選手ですか。
「いつも冷静でどっしり構えていてくれるので、投手陣としても投げていて安心します」
――神宮での登板は特別な思いがありますか。
「何回やっても慣れるものではないです。緊張します。でも、高校時代には対戦できなかったレベルの選手と戦えるので、楽しみな場ではあります」
――今季の目標を教えてください。
「具体的な数字で『これだけの成績を残したい』っていうのはありませんが、同期の宮本に負けないよう頑張りたいです」
――最後にファンに向けてメッセージをお願いします。
「チームが勝ちに向かって一丸となるのはもちろんですが、その中で勝利に貢献できるよう頑張ります」
――ありがとうございました。
[曽布川昌也・谷山美海]
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