
(15)東大戦事前インタビュー③ 辻居選手、新堀選手

初戦の相手は、昨秋法大相手に15年ぶりの勝ち点を挙げた東大。優勝へ向け、絶対に負けが許されない相手となる。今回は東大の浜田監督と選手7人にお話を伺った。
(この取材は3月22日に行われたものです。)
辻居新平選手
――現在の調子はいかがでしょうか。
「出塁して点に絡むという自分の仕事はできていると思います。リーグ戦には良い状態で臨めそうです。昨秋結果を出してから、調子に左右されずに最低限の仕事をするというのを目標にしています」
――ご自身の持ち味を教えてください。
「足はもちろん、今春はパワーも生かしていきたいなと。他の5大学の選手には及ばずとも身体能力には自信があるので、警戒される選手になりたいです」
――昨秋は3割越えの打率を残しましたが、手応えはありましたか。
「自分は中高軟式で、大学に入ってからレベルの差を痛感しました。最初の年は、打撃フォームや速い球への対応を学んで、昨春のリーグ戦では汚いながらも内野安打で一つ打てて、自分のやってきたことは間違っていないと自信になりました。夏につまずいたりもしたんですけど、小さな積み重ねと自分の打撃に対する自信が結果につながったんだと思います」
――部内で仲の良い選手は。
「みんなと仲良いんですけど、自分が寮生なので寮住みの人とは特にですね。相部屋の山下(朋大)とか青山(海)とかと仲良いです」
――注目選手を教えてください。
「投手は宮本(直輝)ですね。昨秋勝ち点を挙げた試合で勝利投手になって、実力も高くてセンスもすごくあります。投手ではありますが、同期の注目選手なので負けたくない気持ちもあります。僕、目立ちたがりなので(笑)」
――今季もチームの目標は勝ち点1でしょうか。
「いや、2ですね。1はもう達成しましたし、最下位脱出するにはそれしかないです。1と2の壁は厚いとは思うんですけど0と1ほどではないと思いますし、他大学に勝つという点には変わりないので、僕はそんなに難しいことではないと考えています」
――個人としてはいかがですか。
「昨秋結果を残したことで、相手からのマークは厳しくなると思うんですけど、今季も3割越えたいです。あと、足をもう少し絡めていきたいので、盗塁を昨年の2を超える3以上決めます」
――最後にファンに向けてメッセージをお願いします。
「負けることの方が多いですし、歯がゆい展開をしてしまうことも多いのですが、それでも温かく応援してくださるファンの方々の声が、自分たちの支えになっています。自分たちなりにこの冬に得たものを出していくので、よろしくお願いします」
――ありがとうございました。
新堀千隼選手
――昨シーズンの振り返りをお願いします。
「山田(大成)さんがケガをされて、スタメンで出ることが決まって、守備に集中しました。結果的に打撃もおまけで付いてきました。チームも勝てて良かったです」
――スタメンとして起用された理由は守備ですか。
「チームの方針としては守備が最優先だったので、バッティングよりは守備を買ってもらったかなと思います」
――チームとして打撃で成長が見られました。
「元々主軸を打っていた楠田(創)さん、田口(耕蔵)さん、山田さんが中心となって周りが意識が広がっていったのだと思います」
――今年の理想の勝ち方は。
「春は3年生のピッチャー3人がしっかり抑えてくれて、野手も点を取ってロースコアで勝ちたいです」
――春のキーマンは誰ですか。
「有坂(望)さんと川口(寛弥)さんが今の3年生投手に加わると強いかなと思っています」
――昨シーズンの明大戦はどんな印象が残りましたか。
「1回戦は齊藤さん(大将投手・平30政経卒・現埼玉西武ライオンズ)を全く打てなかったです。2回戦は僕が最後だったのですが、左飛を捕った方のことが記事になっていて、印象には残っていますね。あとは楠田さんの本塁打が目に焼き付いています」
――宇佐美舜也主将のチームづくりについて教えてください。
「指摘をできるように、コミュニケーションを取れるようにというのを大事にされています」
――今年の目標はありますか。
「去年の4年生が抜けても勝てるところを見せたいですね」
――最後に今シーズンの意気込みをお願いします。
「目標はチームとして勝ち点2、最下位脱出なので個人的には守備で助けつつ、全員で点を取って抑えて勝ちたいと思います」
――ありがとうございました。
[谷山美海・曽布川昌也]
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