明治に感謝 柳

卒業生の皆さま、ご卒業おめでとうございます。4年間の時を経て今日、日本武道館で迎えた卒業式。大学生活での思い出は、社会に出ていく上での礎になっていくことでしょう。私たち明大スポーツ新聞部から送る1面を飾るのは卒業生の1人、プロ野球の中日ドラゴンズに入団した柳裕也選手(政経4=横浜)です。硬式野球部の部員、そして1人の学生として4年間を全うした柳選手に伺ったお話をお祝いの言葉と代えさせていただきます。
個を強くする
明大に入学して4年間、僕は本当にいろんな意味で成長できました。多くの伝統を感じて、入る前と今では明大に対する思いは全然違います。〝個を強くする〟大学、まさにその通りだと思います。
僕は野球人としても、1人の人間としても成長できましたし、周りの友達にも恵まれていました。授業に出られない時もありましたけど、今でも連絡を取る友達もいるので、良い出会いができたと思います。一般生もそうですけど、体育会の人との付き合いは主将をやっていたこともあって、そこは特に増えました。見ていて一番すごかったのはサッカーの室屋(成・政経4=青森山田)です。リオデジャネイロ五輪をテレビで見て「俺、室屋と英語の授業一緒だったよ」と周りの人に自慢したり(笑)。自分のプロ入りが決まった時は「おめでとう」とLINEをくれました。これからも負けないように頑張りたいです。
勉学面でも成長
学校での授業は楽しく、興味を持ちながらやれました。僕は野球を必死にやっていた学生だったんですけど、一生懸命勉強している人に混じって授業を受けるのは不思議な感じでしたし、貴重な経験でした。一番印象に残っているのは、政経学部で受けた海野(素央教授)先生と田中絵美利先生(兼任講師)の授業です。海野先生の授業はアメリカ大統領選について、実際の選挙活動を見て学んだりしました。田中先生は日本文学について結構真面目に勉強しましたね。一番楽しかったことは、単位が取れて部員のみんなで盛り上がった時(笑)。苦しかったことは、語学と朝の満員電車(笑)。英語と第二外国語は中国語だったんですけど、発表する時は本当に緊張しました。あとはゼミに入ってなくて…それが後悔です(笑)。
先輩超え目指す
僕はプロ野球という形ですけど、就職する方、違うスポーツで企業、チームに入る方、たくさんいると思います。それぞれ場所は違いますが、明大の同級生としてお互いに刺激し合ってやれたらいいですし、僕が活躍して同級生の人たちが「柳と同級生だよ」と自慢してもらえるようになりたいです。学生時代は返ってこないので、在校生の皆さんには目標をしっかり持って一日一日を過ごしてほしいです。偉そうに言いました(笑)。
プロの世界では順調にやっています。選手の皆さんは練習やトレーニングにしてもやる時は自分の世界に入ってやられていて、見ていて勉強になります。僕は柳が投げれば勝てるというふうにチームにも思ってもらいたいですし、ファンの人にも柳の投げる試合を見に行きたいと思ってもらえるような選手になりたいです。一日一日を大事に過ごして、その先にいろんなことがあると思いますけど、必死にやっていきたいなと思います。髙山さん(俊選手・平28文卒・現阪神タイガース)に続いて新人王を取れるように頑張ります!
関連記事
RELATED ENTRIES