横浜DeNAベイスターズGM高田繁氏「勝つことが一番」

今の明大はわれわれの時代とは違って、毎年のように春か秋に優勝するくらい成績を残している。他の大学もいい選手がいて勝ち続けることは難しいかもしれないけれど。気になるのでよく見ているし、楽しみにしている。どの時代も優勝することで学校全体が盛り上がる。明大は今のまま頑張ってもらえればいい。僕のリーグ戦通算127安打の記録は50年近く破られていないけど、何でという感覚。あの数字の何が評価されるかといえば、コンスタントに打ち続けたこと。過去に何人も六大学出身でプロ野球に入って活躍する選手がいたけれど、大学時代はどうかというと、良い時や悪い時の差があった影響が出ている。それでは127本には到達できない。コンスタントに打てたことに価値があると思う。今通算100安打の髙山は高校時代から僕の仕事柄見ている。僕は足を生かして安打を打つ感じだったけど、彼の場合は本格的な強打者ですごく魅力を感じる選手。大学野球は自分の大学が優勝することが一番大切だから、今年も髙山が安打を打って活躍することによって、チームの成績が良くなればいいと思う。優勝という大きな目標のために安打記録を意識して狙って、結果を出していくことが大事。最終的には勝つことが一番だからね。
◆高田繁(たかだ・しげる)1945年生まれ。大阪府出身。明大では1年次から外野で出場。通算127安打、7季連続ベストナインはリーグ記録。卒後は巨人で外野手、内野手として活躍。引退後は日本ハム、ヤクルトで監督を務め、現在は横浜DeNAのゼネラルマネジャー。
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