「11」を背負う 上原健太

新エースになる。上原健太(商4=広陵)が今季から伝統のエースナンバー「11」を背負う。1年次から先発、中継ぎとさまざまな場面で登板を重ねた。昨季は最優秀防御率を獲得するなど結果を残した。目標は春秋合計10勝。チーㇺに勝ち星をもたらしてみせる。
先発の柱へ
マウンドでひときわ大きな存在感を放つ。上原は長身を生かした角度ある投球が武器。最速151キロの直球とスライダーなどの変化球を操る。打者を圧倒する投球で活躍してきた。今季は先発での活躍が求められる。リリーフが主だったため通算42試合登板のうち、先発登板は13試合。完投はない。この冬は「投げ抜くスタミナ」を付けることに課題を置き、走り込みは常にチームの先頭に立ち、率先して行った。緩急を意識した投球を目指している。これまでは自信のある直球を主体に投げていたが「自分の持ち味だけを生かした投球ではいずれは打たれる」。先発として長い回数を抑えるため、緩急を生かすことを決めた。「スライダーやチェンジアップは特にいい」と精度の向上を感じている。3月半ばの大学日本代表選考合宿では好打者相手にその投球を実践。打者から「相当打ちにくい」と評され、自身も手応えを感じている。
重圧を力に
上原にとって昨年卒業した山﨑福也選手(平27政経卒・現オリックス・バファローズ)の存在は大きい。エースとして活躍を続けた山﨑の「何かしらで上をいきたい」。数字、技術などで山﨑を超える投手になることを目指している。
チームを勝利に導く投球をしなければならない。「(山﨑からは)この1年はしんどいぞと言われた」。周囲の期待が全部プレッシャーに変わった先輩の苦しさを聞かされた。上原も山﨑が背負った11をつけた今、その重圧をひしひしと感じる。それでも「不安ばかりでは絶対良い方向にはいかない。リーグ戦は楽しんでやる」と意気込む。投手陣の柱に恥じぬ結果を残す。
関連記事
RELATED ENTRIES