1年春打率4割1分7厘 脅威のルーキー高山

大物ルーキーが強烈なインパクトを残し、初めてのリーグ戦を終えた。高山俊外野手が、東大1回戦でリーグ戦初打席初安打を放つと、その後も安打を量産。最後まで首位打者争いを繰り広げ、結局、打率はリーグ2位の打率4割1分7厘。満票でのベストナインを獲得した。いきなり、チームに欠かせない存在となった。
鮮烈デビュー
名刺代わりの大活躍だった。東大1回戦、初打席で初安打を放つと、第2打席では左越え2点適時打。また、法大4回戦では9回に決勝適時三塁打を放ち、勝利に貢献した。3番に定着し先発出場した計9試合全てで安打を記録。期待以上の活躍で小室(政経4)と並びチームトップの打率を残した。それでも「徐々にマークが厳しくなっている。結果を残した次のシーズンからが本当の勝負」と秋へ向け、気を引き締めている。
スタイル不変
詰まることを恐れず、持ち前のフルスイングを貫いた。芯を外しても、振り抜いた打球は内野の頭を越えヒットゾーンに落ちた。開幕前のオープン戦では本来の実力を発揮できていなかった。大学レベルへの順応、木製バットの対応など、環境の変化に慣れない面が多かった。だが「いくら調子が悪くとも、昔から自分のスタイルは変えない」。今季バットを4本折るも、そのうち3本は安打に。最終戦では全て折ってしまい自分のバットが無くなった。
世代をリード
今季は同世代の活躍が目立った。「吉永(早大)、横尾(慶大)といった他大の1年生は刺激になる」。旋風を起こした日大三高の同期だけでなく、茂木(早大)、大城(立大)などといった多くの1年生が結果を残した。だが「同期には負けたくない」と対抗心を燃やす。今後も世代を引っ張り続ける。
◆高山俊(たかやま・しゅん)1993年千葉県生まれ。小学1年から野球を始め、七林中時代には船橋中央シニアに所属。日大三高を経て明大へ。高校通算32本塁打。右投左打。181cm・80kg
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