エース野村ラストイヤー

1勝1敗で迎えた昨週の対立教3回戦。この試合をエース・野村(商4)で落とし、明治は勝ち点を逃した。しかし、厳しくはなったが、まだ優勝の可能性は残っている。勝ちにこだわるエース右腕が、これ以上の負けを許さない。
立教戦をエースで落とした明治。負けはしたが、投球内容自体悪くはなかった。奪った三振は2試合で21を数え、初戦では通算で20個目の勝ち星を完投勝利で収めている。しかし、負けは負け。試合後、野村は敗戦の悔しさを滲ませ、ベンチを後にした。「やるからには頂点を目指します」と豪語する野村にとって、内容ではなく、結果がすべてだ。
勝利に拘る
クールな見た目と裏腹に野村は極度の負けず嫌い。常に「試合に勝つことを第一に考えて投げる」(野村)ことを意識している。たとえそれが公式戦であろうが紅白戦であろうが関係ない。「打たれたくない気持ちが強いからあんな球が投げられる」(土生・早稲田)と元高校の同僚は語った。そんな野村はここで屈する男ではない。
逆境を進め
昨秋も、リーグ戦早々に勝ち点を奪われ、窮地に立たされた。しかし、そこから野村は29イニング連続無失点を記録するなど、逆境での投球に光るものがある。本人も「このような状況だと自然に気合いが入る」(野村)と、意気込む。険しい道だが進めない道ではない。野村の目は「これから全勝すれば、まだまだ分からない」と、リーグ戦優勝に、しかと向いていた。
◆野村祐輔 のむらゆうすけ 商4 広陵高出 177cm・75kg
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