最強右腕でV引き寄せる!!――野村祐輔

2009.04.01

 ルーキーイヤーとして臨んだ昨シーズン、十分過ぎるほどの好成績を収め、甲子園のスターから一躍神宮のスターとなった野村祐輔(商2)。昨秋のリーグ戦では44年ぶり、そして六大学野球史上5人目となる規定投球回(試合数×2イニング)を満たしての防御率0・00で、最優秀防御率のタイトルを獲得した。

 野村の持ち味は、伸びのある140㌔台中盤の直球とキレのある変化球。その中でも特に決め球となるスライダーには定評がある。またマウンド上での落ち着いた試合づくりも魅力の一つで、その投球はチーム全体に安心感を与える。今シーズンはエースとしてマウンドを任せられることは必至。2年生ながら、神宮での経験豊富な野村がチームを引っ張っていってくれるはずだ。

 他大学のバッターも「調子がいいときの野村の球は斎藤(早稲田)よりも打てる気がしない」と口をそろえる。今や野村は他大からも一目置かれる存在となった。そのため、徹底した対策、分析を行われることも避けられない。しかし本人は、「去年は出来過ぎだと思っているので、去年の結果におごらないでひた向きに頑張りたい。周りがどうこうじゃなくて自分を磨いていきたい」と謙虚な姿勢で焦りはない。 今シーズン、野村は背番号11のエースナンバーを背負う。「11番をもらったことで自覚が増した」。さらに磨きの掛かった野村のピッチングが明治を勝利へ導く。

◆野村祐輔 のむらゆうすけ 商2 広陵高出 右投右打 投手