岩田・野村 明治を支えた最強の両エース!

岩田慎司(営4)のプロ入り、そして野村祐輔(商1)の快進撃と今季は投手陣の話題が尽きなかった。チーム防御率は春秋共にリーグ1位と、今や六大学一となった明治の投手陣。不安要素とまでいわれた投手陣が、ここまでの活躍を見せた背景とは――。
「第5位、岩田慎司――」。10月30日のドラフト会議で、エースの岩田が中日ドラゴンズに指名された。さらに1年生の野村は、史上5人目となる規定投球回を満たしての防御率0・00を達成。この二つの快挙は、明大投手陣のレベルの高さを周囲に知らしめた。
激しい競争
春のリーグ開幕前、神宮経験の不足から、あまり評価の高くなかった明治の投手陣。それでも善波監督は、「去年はあいつが投げるだろう、という雰囲気があったけど、今年は違う。みんなで競争しているから楽しみ」と話していた。選手も「今年は投手がいないといわれて悔しかった」(岩田)と発奮し、激しい競争を繰り広げた。それをあおるかのような善波監督のタクトも絶妙だった。オープン戦から学年に関係なく、実力のある投手を起用。誰にでもチャンスがあるという環境をつくり出すことで、投手力の底上げを図った。中でも1年生の野村は、来季のエース候補にまで成長。不安要素だった投手陣は、いつしか明治の最大の武器へと変わっていった。
新たな戦い
ドラフト指名後、岩田は「厳しい世界なのは分かっている。今以上に練習を重ねて、1年でも長くプレーできる選手になりたい」と抱負を語った。11月29日には、球団と仮契約を結び、いよいよ本格的にプロ野球選手として動き出す。
そしてその岩田が抜ける来季は、野村が投手陣の中心となるのは間違いない。若き新エースは「いろいろな経験を生かして頑張りたい」と気合い十分だ。今年の明治を支えた新旧エースは、それぞれ新たな戦いへと歩み始める。
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