(3)大越遼介

硬式野球
(3)大越遼介


支えてくれる人たちのために

 父は東大で通算8勝を挙げた好投手で、自身も名門・日大三高でエースとして活躍。大きな期待を背負い明大野球部に入部した大越遼介(政経3)は今、苦しんでいる。

 リーグ戦初登板は3年春の昨季と、遅めの神宮デビュー。登板数は2試合、投球イニング1と1/3は、同じ左腕で1年春からリーグ戦に出場している、西嶋(商2=通算6試合、同5と2/3イニング)や柴田(文1=同5試合、同3と2/3イニング)にも及ばない。「この2年半何してきたんだ」。先輩として、ふがいない気持ちは止めどなくあふれてくる。

 「心が弱い」。大越が言われ続けていることだ。そんなことは自分でも分かっている。しかし、なかなか結果を出すことはできず、野球選手としての将来を悲観して「サラリーマンになるんだ」と腐っていた時期もあった。そんな大越を支えたのは、応援してくれる人の存在だった。「ひとりじゃ頑張れないけど、支えてくれる人がいるから(野球を)続けられる」。その中でも、2歳年下の弟・光介さんは特別な存在だ。

 父や兄と同じく野球をしていた光介さんは、高校時代に受けた手術がうまくいかず、野球ができなくなってしまった。「やりたくてもできない人もいる。なのに自分は…」。好きなだけ野球ができる環境にいられるのも大好きな家族のおかげだ。

 「弟の分も頑張ろう」

 大越は今季を勝負の秋と位置付ける。秋季リーグが終われば4年生は引退。最上級生が後輩に情けない姿を見せるわけにはいかない。「先発もしたいけど、まずは左打者を完ぺきに抑える」。ガラスの心を持つ左腕は、周りの人に支えられながらひとつずつ階段を上っていく。

◆大越遼介 おおこしりょうすけ 政経3 日大三高出 172cm・75kg 左/左


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