京産大を破り2大会ぶりの決勝進出 日本一まであと一つ!/全国大学選手権

ラグビー 2024.01.03

 『PRIDE』をテーマに掲げた今試合、両者の意地の戦いが繰り広げられた。前半は明大が先制するも、なかなか主導権を握ることができず、24ー18で試合を折り返す。後半は明大が勢いのあるアタックと意地のディフェンスで逃げ切り、52―30で年ぶりに決勝への駒を進めた。

 

◆1・2 全国大学選手権(国立競技場)

▼対京産大戦

○明大52{24―18、28―12}30京産大

 

 前半開始早々、スタンドオフ伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)の巧みなキックで陣地を挽回し、敵陣での攻撃チャンスをつかむ。ゴールライン前で攻撃を続ける明大は、前半5分フルバック池戸将太郎(政経4=東海大相模)の精巧なキックパスから左ウイング海老澤琥珀(情コミ1=報徳学園)が先制トライを挙げる。「将太郎(池戸)さんのキックが上手で僕が走って置くだけで、チームメートに助けられた」(海老澤)。だが、すぐに京産大が反撃し、同点に追いつかれる。前半15分、敵陣ゴールライン前の相手スクラムでコラプシングをしてしまうが、相手のタッチキックに海老澤が反応しノータッチに。そのまま自らがアタックし、持ち前のキレのあるステップとランで相手を次々と交わし、敵陣深く攻め込む。勢いに乗った明大は、スクラムハーフ萩原周(商4=大阪桐蔭)のパスから伊藤耕がスペースを抜けてグラウンディング。「周りを生かすプレーができて良かった」(萩原)。その後も、敵陣ゴールライン付近のマイボールラインアウトからモールをつくり、フッカー松下潤一郎(法4=筑紫)が抜けてトライ。しかし、京産大は1トライと2本のペナルティーゴールを決め、明大との点差を詰めていく。前半終了間際、相手の反則を誘うと、タッチキックからラインアウトでの再開を選択。前半最後の意地を見せつけ、モールでゴールラインまで押し切り、松下がインゴールへ。「完璧に明治が押せていて、前半のラストのプレーだったので、明治のプライドを見せてFWで取り切ったのは良かった」(松下)。左センター廣瀬雄也(商4=東福岡)もコンバージョンゴールを決め、24―18で試合を折り返す。

 

 「今までやってきたことをしっかりやり切ろう」(伊藤耕)と挑んだ後半。開始早々、相手のノックオンで、敵陣22メートルライン付近のマイボールスクラム。左右にパスを展開し、伊藤耕が逃げ切りグラウンディング。「前を見て、ミスマッチを突けたので良かった」(伊藤耕)。相手との点差を付けた明大は、前半6分、敵陣15メートル付近でのマイボールラインアウトを機に、ナンバーエイト木戸大士郎(文3=常翔学園)が大きくゲイン。フェーズを重ね、池戸がスペースを抜けてトライを挙げる。「やることをみんなで共有して、それぞれの役割の動きをしてくれたので自然に(前が)空いた」(池戸)。その後も右センター秋濱悠太(商3=桐蔭学園)や平翔太(商2=東福岡)のトライで得点を積み重ね、相手にスキを与えないプレーで圧倒。京産大に2トライ奪われるも、後半は明大ペースで試合を展開していき、52―30で2大会ぶりの決勝進出を決めた。

 

 試合を通して、『前へ』を体現するFWの体を張ったプレーとBKのスキのないプレーで相手を翻弄した。特に、伊藤耕を筆頭にBKの決定力が光る試合展開が繰り広げられた。また、1週間前の筑波大戦から一つ一つのプレーの質やチームの結束力など、さらなる成長を遂げているようにも感じられた。「本当に一戦一戦試合を追うごとに成長している」(神鳥裕之監督)。10日後には、2年前の決勝の相手でもあった帝京大との決勝戦を控えている。「日本一を取って、必ず歴史に名を刻みたいので、最後まで『ONE MEIJI』を体現したい」(廣瀬)。日本一まであと一つ、廣瀬組の最後の戦いに注目だ。

 

[井垣友希]


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