
競泳6日目 栁川がデビュー戦で世界8位!/世界選手権2023福岡大会
初の大舞台で決勝を戦った。7月23日に始まった世界選手権2023福岡大会(以下、世界水泳)の競泳は6日目を終えた。この日は男子200メートル背泳ぎ決勝に栁川大樹(政経3=日大藤沢)が出場。前日の準決勝では自己ベストを更新する泳ぎを見せ、全体7位で決勝進出を決めていた。初の決勝では3本目のレースということもあり、全体的に準決勝からタイムは伸びないままフィニッシュ。それでも初代表ながら世界8位入賞を果たし、今大会において大きな存在感を見せつけた。
◆7・14~30 世界選手権2023福岡大会(マリンメッセ福岡A館他)
◆7・28 競泳6日目
▼男子200メートル背泳ぎ決勝
8位 栁川 1分58秒75
▼男子100メートルバタフライ予選
10位 松元克央選手(令1政経卒・現ミツウロコ) 51秒48
▼男子100メートルバタフライ準決勝
7位 松元選手 51秒16
▼男子800メートルフリーリレー
予選敗退 日本 7分8秒70
出場選手:眞野(セントラルスポーツ)・松元選手・田中(早大)・吉田冬優選手(令2政経卒・現三谷産業)
注目の背泳ぎエースがやってのけた。栁川は昨夏の日本学生選手権(以下、インカレ)で大学初優勝を果たして以来、昨秋には短水路の日本選手権で優勝、昨冬のジャパンオープンでは2冠を達成するなど大きな成長を見せてきた。独自の泳法を追求してきたことに加えて、昨冬には所属クラブの移籍を決断。常に挑戦し続ける姿勢を貫いた結果、今年4月の日本選手権で初めて世界水泳代表権をつかみ取った。
今大会のエントリーは男子200メートル背泳ぎの1本のみ。さらに今大会は22年ぶりの自国開催ということで、選手たちには日本中から大きな注目が集まっている。そんなプレッシャーのかかる大舞台においても、栁川は落ち着いて27日の予選から自分のレースを心掛けた。全体13位で予選通過を果たすと、夜の準決勝では自己ベストを更新する過去最高の泳ぎを披露。ラスト50メートルに見せる得意のバサロキック(潜水泳法)はもちろんのこと、前半から積極的な姿勢を見せたことで会心の泳ぎを成し遂げた。
普段の国内大会と異なり、今大会は多くの種目で予選、準決勝、決勝と3本のレースが行われている。「怖気づいたりはしなかったが、体がきつかった」。準決勝で全力を出し切ったことで、迎えた28日の決勝ではタイムを伸ばすことができず。目標としていた1分56秒台には届かなかった。しかし日本代表が苦戦を強いられている今大会において、初代表で見事世界8位入賞という輝かしい快挙達成。初の世界水泳は鮮烈なデビュー戦となった。今後に向けては「パリ(五輪)ではまた3本泳げるように頑張っていきたい」と、すでに来春の五輪選考会を見据えている。日本背泳ぎのエース・入江陵介(イトマン東進)の後継者不在と評される背泳ぎ種目。次世代エースのさらなる成長に、大きな期待が寄せられる。
また、この日は明大OB陣も活躍。かつての紫紺エースである松元選手と吉田選手はリレー種目にて共闘した。決勝進出こそならなかったが、力強い泳ぎに会場からは大きな声援が届けられた。さらに松元選手は、男子100メートルバタフライで今大会自身初の決勝に進出。29日の決勝にも期待がかかる。今大会も残すところあと2日。ぜひ最後まで、紫紺スイマーの活躍を見届けていただきたい。
[渡辺悠志郎]
今後の試合予定(現時点の最新情報)
◆競泳
▼7・29
混合400メートルフリーリレー 五味智信(商3=湘南工科大付)
男子100メートルバタフライ決勝 松元選手
▼7・30
男子400メートルメドレーリレー 松元選手
※リレー種目は出場選手が変更する場合があります
※競泳予選はBS朝日にて放送予定(各日11時または12時より放送開始)
※競泳決勝はテレビ朝日系列とABEMAにて放送予定(各日20時頃より放送開始)
※全競技の決勝ハイライトはABEMAにて配信中
関連記事
RELATED ENTRIES