完全優勝達成 立大相手に快勝/東京六大学春季リーグ戦

硬式野球 2023.05.21

 明大は2回表、榊原七斗外野手(情コミ1=報徳学園)の初適時打が飛び出し先制。先発の石原勇輝投手(商4=広陵)は変化球の制球に苦しみながらも4回2失点で切り抜ける。4回裏、明大は怒涛(どとう)の5連打で一挙4点を挙げる。その後も点を重ね、合計11得点で快勝した。



(明)石原、○久野、石田朗、蒔田―小島河

(立)●沖、野口、小畠、渡部、塩野目、吉野―戸丸

【安】(明)17(立)9

【本】(明)上田(9回)

【三】(明)飯森(4回)

【二】(明)榊原(回)、宗山(回)、直井(回)、内海(回)、堀内(回)、斉藤(回)(立)鈴木唯(回)、戸丸(回)

◇犠打2 内海(2回)、榊原(5回) ◇残塁13 ◇盗塁1 榊原(6回) ◇失策0

 

 完全優勝がかかった最終戦。2回表、上田希由翔主将(国際4=愛産大三河)が四球で出塁すると、リーグ初スタメンとなった1年・榊原が、右中間への適時二塁打を放ち先制に成功する。打線に火が付いた明大は、4回表に小島大河捕手(政経2=東海大相模)の安打に始まり5人連続安打で4点を挙げ相手先発・沖(立大)を攻略する。先発したのは先週の優勝決定試合でも先発した石原。立ち上がり、完璧な制球とはいかないもののファウルでカウントを整え三者凡退に抑える。4回裏は1死満塁のピンチから犠飛で1点を献上するも、8番・鬼頭(立大)を見逃し三振に抑え最少失点で切り抜けた。

 

 追加点が欲しい明大。6回表、1番から始まる好打順を無駄にしなかった。今季打撃が絶好調の飯森大慈外野手(政経3=佼成学園)の中前打が飛び出し、続く宗山塁内野手(商3=広陵)の打球をセカンドが処理し切れず、飯森が一気に三塁へ進塁する。すると、初スタメンの内海優太内野手(商1=広陵)が左中間を破る適時二塁打。6回表に3点を追加し、流れを引き寄せる。最終回には上田が主将らしくアーチを描いた。今試合これまで得点圏で4度打席に立ち全て凡退していた上田の5度目の得点圏での打席。代わって登板した6番手・吉野(立大)の3球目を、レフトポール際に叩き込む今季第3号となる2点本塁打。今シーズンの締めくくりにふさわしい一本となった。

 

 活躍が光ったのは、4回表の左中間への適時三塁打を含む5打数3安打の飯森だ。今日の試合で打率を4割2分6厘に上げ、打率でリーグトップに躍り出た。また石田朗投手兼マネージャー(政経4=明治)は今季最終戦でリーグ初登板。ひときわ大きな歓声に包まれ登板した石田の、一球一球を大切に投じる姿に自然とスタンドが湧く。温かい拍手を背に、1回を0点に抑えた。最終戦にふさわしい晴れやかな一勝を飾り、完全優勝を達成した。


[橘里多]



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