雨にも負けず! 大量得点で85年ぶりの3連覇に王手をかける/東京六大学春季リーグ戦

硬式野球 2023.05.13

 雨の中で迎えた早大1回戦。明大は初回から上田希由翔主将(国際4=愛産大三河)の適時打で先制。1回裏に同点とされるも、今井英寿外野手(政経2=松商学園)の適時打で再び勝ち越す。その後も今井、堀内祐我内野手(文4=愛工大名電)、上田による計3本の本塁打などで得点を重ねた。打線爆発で今季最多の15点を奪った明大は、リーグ戦4連勝を収めた。



(明)○村田、藤江、千葉―小島河

(早)●加藤、鹿田、飯塚脩、ユエン、中森―印出、栗田

【安】(明)17(早)7

【本】(明)今井(6回)、堀内(7回)、上田(9回)(早)熊田(1回)

【三】飯森(5回)

【二】(明)堀内(1回)、今井(3回)、宗山(7回、9回)(早)島川(7回)◇犠打2 小島河(3回)、村田(5回)◇残塁9 ◇盗塁1 飯森(4回) ◇失策3


 リーグ戦優勝に向けての大一番は、エース・村田賢一投手(商4=春日部共栄)が先発のマウンドに立った。早大エース・加藤との投げ合いになったこの日は、雨の影響でグラウンドのコンディションが万全とは言えない状況だったが、村田は安定感のある投球を披露し、6回2失点で今季2勝目を収めた。


 打線では、伏兵の大活躍がチームに勢いをもたらした。今季初スタメンの今井は、3回表には勝ち越し適時二塁打、6回表にはソロ本塁打を放つなど、4安打4打点で起用に応えた。2点リードの4回表には、これまで不振だった加藤巧也内野手(商3=大阪桐蔭)が2点適時打で相手を突き放す。また、2番・左翼手の飯森太慈外野手(政経3=佼成学園)も試合を通じて活躍を見せた。この日4安打の韋駄天は、4回表には盗塁、5回表には適時三塁打と、自慢の脚力を発揮した。火がついた打線は3回表から7回表まで毎回得点。しかし堀内の今季初本塁打で加点し9点リードとしたところで、試合は大雨の影響で一時中断となった。中断後、7回裏のマウンドに上がったのは藤江星河投手(政経3=大阪桐蔭)。悪天候の中、守備のミスもあり2点取られるものの、その後の2死二、三塁の場面では左飛に仕留め、大量失点を防げた。


 9回表には、チームの主軸である宗山塁内野手(商3=広陵)の適時二塁打と上田の3点本塁打で4点を追加。明大自慢の〝MU砲〟は両選手ともマルチ安打を記録するなど、打線をけん引した。9回裏には、千葉汐凱投手(営3=千葉黎明)がきっちり三者凡退に抑え、天王山初戦のウイニングボールをつかんだ。


 明大は次戦勝てば85年ぶりのリーグ戦3連覇。リーグ全体においても2003年秋の早大以来の偉業となる。これまでの試合では投打がかみ合い、勝ち星を積み重ねてきた明大。目標の4冠に向けて、最初のミッションを達成したい。


[李翔恩]



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