村田圧巻の完封劇! 連勝で法大制す/東京六大学春季リーグ戦
雨天順延を挟み迎えた2回戦。明大は1回表、制球の定まらない篠木(法大)を捉え宗山塁内野手(商3=広陵)の適時打で先制する。さらに9回表には小島大河捕手(政経2=東海大相模)の適時二塁打などで2点を追加。先発の村田賢一投手(商4=春日部共栄)はこの日も圧巻の投球で法大打線を零封。完封で今季初勝利を手にし、連勝で勝ち点を獲得した。
(明)○村田―小島河
(法)●篠木、塙―吉安、久保田
【安】(明)7(法)5
【二】(明)小島河(9回)(法)内海壮(6回)◇犠打7 直井(2回)、加藤(4回、6回)、堀内(5回)、飯森(5回)、瀨(9回)、村田(9回) ◇残塁7 ◇盗塁1 上田(4回) ◇失策0
法大2回戦は両校エースの投げ合いに。相手先発・篠木健太郎は試合前まで防御率0.40、対する明大の先発・村田もここまで防御率1.22をマークしており、投手戦が予想された。何としても村田を援護したい明大打線は1回表、好調の堀内祐我内野手(文4=愛工大名電)が安打で出塁すると、1死二塁で打席には篠木と同学年の宗山。通算でも9打数6安打と篠木を打ち崩している宗山はこの場面でもその相性の良さを発揮。甘く入った変化球を捉え貴重な先制点を奪った。
先発の村田は初回から最速146キロのストレートで押し込み、武器のシンカー、右打者にはスライダーを効果的に使う配球で相手打線を翻弄(ほんろう)。5回裏まで1人もランナーを出さない完全投球を見せる。その後明大は9回表に2番手・塙雄裕(法大)から1死二塁の好機をつくると、小島河がレフトフェンス直撃の適時二塁打を放ち、さらに村田の犠飛で2点を追加。貴重な援護をもらった村田は満を持して9回裏のマウンドへ。しかし連打を浴び無死一、二塁で法大のクリーンアップを迎える。それでも多くのピンチを乗り越えてきたエースはここでも動じず。多彩な変化球を駆使しこの日最大のピンチをエースの意地で乗り切った。村田は9回8奪三振無失点の投球で待望の今季初勝利。チームも連勝で勝ち点を獲得した。
3カード連続で勝ち点を獲得した明大。リーグ戦3連覇も現実味を帯び始め、チームの状態も上向きだ。次戦の早大は打線が活発なだけに、投手陣の奮起が欠かせない。
[久和野寛人]
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