往路12位 勝負は明日の復路へ/箱根駅伝往路

競走
2023.01.02

 3年ぶりのシード権獲得を絶対目標とした今大会。1区の富田峻平(営4=八千代松陰)が三大駅伝で自身初の区間賞を獲得する会心の走りを見せると、3区森下翔太(政経1=世羅)が区間4位と好走する。しかし、5区吉川響(文1=世羅)がまさかの失速で往路12位。明日の復路で巻き返しを図る。

 

◆1・2 第99回東京箱根間往復大学駅伝往路(大手町読売新聞社前~箱根芦ノ湖駐車場入口)

▼12位 明大 5時間31分29秒

  

 自身がエースであることを証明する走りとなった。流れを決める1区に登場した富田。レース序盤、関東学生連合の新田(育英大)が集団を抜け出し独走する思わぬレース展開となったが、富田は淡々と自分の走りを刻んでいく。動きがあったのは19キロ付近。下り坂が終わった地点で富田が仕掛けた。反応したのは円(駒大)ただ一人。その円すらも圧倒的なスパートで置き去りにし、20キロ地点で前を走る新田をかわし首位に躍り出た。ラスト1キロは表情をゆがめながらもペースを落とさず鶴見中継所へ。待ち受ける小澤大輝主将(政経4=韮山)を見ながら外した襷を右手に持ち拳を天に高くつき上げた。明大の主力として、そして最上級生としての覚悟を持って臨んだレースを最高の結果で締めくくった。

 

 エースから襷を受け取った2区小澤。学生長距離界を代表する選手たちに囲まれながらも、主将として意地の走りを見せ3区の森下へ襷をつないだ。シード圏外で受け取った森下は後ろから1万メートル27分台の記録を持つ井川(早大)にかわされたがその後はハイペースで押し進めていく。最終的に順位を6つ上げ、区間4位と快走した。4区を任されたのは尾﨑健斗(商2=浜松商)。当日変更で補欠に回った櫛田佳希(政経4=学校法人石川)の思いを背負った堅実な走りで区間11位フィニッシュ。入学当初から山登りを希望していた吉川響はルーキーながら5区で山を登った。しかし、初めての箱根の山では、思うように体が動かず。区間15位という悔しい走りで芦ノ湖へ駆け込んだ。チームは総合12位で1日目を終えた。

 

 明日の復路では富田とともにWエースの一翼として今年度の明大を引っ張ってきた児玉真輝(文3=鎌倉学園)や先日のMARCH対抗戦で1万メートルの自己記録を更新した杉彩文海(文3=鳥栖工)など力のある選手が控えている。開花の兆しは見えてきた。悲願のシード権獲得へ。‶強い明治〟へ返り咲く準備はできている。

 

[島田五貴]

 

レース後のコメントはこちら↓

(190)箱根駅伝事後インタビュー①/富田峻平

(191)箱根駅伝事後インタビュー②/小澤大輝

(192)箱根駅伝事後インタビュー③/森下翔太

(193)箱根駅伝事後インタビュー④/尾﨑健斗

(194)箱根駅伝事後インタビュー⑤/吉川響