名城大下し決勝へ! 頂点まであと一勝/明治神宮大会

硬式野球 2022.11.23

 スキのない野球で名城大を圧倒し、決勝に駒を進めた。幸先よく初回に2点を先制。その後も3回表に中村奎太外野手(国際4=日大三)、5回表には宗山塁内野手(商2=広陵)に本塁打が飛び出し、相手を突き放した。先発の蒔田稔投手(商3=九州学院)は5回を1失点に抑える好投。中継ぎ陣も3人の投手でリードを守り切った。

 

 

(明)○蒔田、渡部、石原、千葉蓑尾

●眞田、池田、岩井天、岩井俊、松本―野口

【安】(明)10(名)4

【本】(明)中村(2回)、宗山(5回)(名)馬渕(5回)

【三】(明)中村(8回)

【二】(明)上田(3回)

◇犠打3 飯森(1回)、村松(2回)、日置(5回) ◇残塁 ◇盗塁1 上田(5回) ◇失策


 初戦はしびれる投手戦を勝ち抜いた明大。この日は序盤から打撃陣が奮闘した。初回に押し出し四球、日置航外野手(商4=日大三)の適時内野安打で2点を先制。2回表にはスタメンに抜てきされた中村奎がインコース低めの直球をライトスタンドへ運び、点差を広げた。さらに5回表にも宗山が相手左腕のスライダーを完璧に捉えライトスタンド中段に突き刺す本塁打を放つなど攻撃の手を緩めず。関大戦は2得点に終わった打線が本来の力を発揮した。

 

 先発・蒔田は2回以降安定した投球を見せ、4回まで安打を許さない好投。5回裏に本塁打で失点し連打を浴びるも、ここで崩れないのが蒔田の強さ。二死2、3塁のピンチで多和田(名城大)を力強い直球で空振り三振に仕留めた。6回裏からは今季終盤から復活を遂げた渡部翔太郎投手(総合4=千葉黎明)が登板。2回を打者1人も出さない完全投球で流れを渡さなかった。その後はリーグ戦で実績を残した石原勇輝投手(商3=広陵)、千葉汐凱投手(営2=千葉黎明)のリレーで相手打線を零封。春秋連覇を支えた明大の強力リリーフ陣は全国の舞台でも健在だ。

 

 6年ぶりに明治神宮大会決勝の舞台にたどり着いた明大。春秋連覇を成し遂げた猪軍団が、まだ見ていない景色は日本一の〝頂〟のみだ。六大学王者から全国王者へ。明大ナインが最後の〝頂戦〟に臨む。

 

[久和野寛人]


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