天下分け目の慶大戦 勝ち点獲得逆王手/東京六大学秋季リーグ戦

硬式野球 2022.10.17

 秋季リーグ戦第6週、慶大2回戦は明大に軍配。打線は3回裏に宮田知弥内野手(商1=広陵)の適時打で先制。さらに7回裏にも2点を追加する。最終回には相手4番・萩尾(慶大)に3点本塁打を被弾し同点とされるも、9回裏に蓑尾海斗捕手(文4=日南学園)の適時打でサヨナラ勝利を収めた。投げてはリーグ戦初先発の久野悠斗投手(商1=報徳学園)が6回無失点と好投。勝ち点で並ぶ慶大に勝利し、対戦成績を1勝1敗とした。



(明)久野、髙山、石原、下江、○千葉―蓑尾

(慶)外丸、渡部淳、橋本達、●浮橋―宮崎

【安】(明)11(慶)5

【本】(慶)萩尾(9回)

【三】(明)上田(4回)

◇犠打5 中村奎(2回)宮田(6回)村松(7回)宗山2(7、9回) ◇残塁12 ◇盗塁5 飯森2(1、7回)村松2(5、7回)上田(7回) ◇失策0


 前日に逆転負けを喫し、後がない明大は早大2回戦でも中継ぎとして好投した久野の状態の良さを買い、先発に起用。大役を任された左腕は序盤からスライダー、チェンジアップなど変化球を多投する丁寧な投球で、4回まで1人の走者も許さず。初めて先頭打者の出塁を許した6回表も、140キロ台中盤の直球と左打者の外へ逃げるスライダーで相手上位打線を打ち取った。最終的に久野は6回を投げ、被安打2、無四球無失点の好投。投手起用も慎重にならざるを得ないリーグ終盤戦だが、新戦力の台頭は大きな収穫だ。最終回こそ3点を献上し一時同点とされたものの、この日投手陣が許した安打は計5本。四死球もわずか一つと、悲観すべき3失点ではないだろう。

 

 前日は好機での一打が出ず苦しんだ打線だが、この日は3本の適時打を含む4得点を挙げた。1年生ながらスタメンに抜てきされた宮田は4回裏の好機で先制となる適時打を放つ活躍。同点とされた直後の9回裏も、制球に苦しむ相手投手の失投を見逃さず、蓑尾の適時打で試合を決めた。また野手陣の献身的な守備も見逃せない。第6週を数えた今季もここまで明大の失策数は2。遊撃の宗山塁内野手(商2=広陵)は打撃のみならず、強肩を生かした華麗な守備も評価が高い。明新大地外野手(政経4=明大中野)は試合途中から右翼の守備につき、大飛球を2度好捕し、勝利に貢献した。慶大打線を封じた久野をヒーローと呼ぶならば、後ろを守る野手陣はヒーローを見事にアシストした。

 

 勝ち点獲得を懸けた次戦の慶大3回戦は蒔田稔投手(商3=九州学院)の先発が予想される。1回戦こそ敗戦投手となったものの、今季は既に2勝を挙げており、自慢の直球も150キロをマークするなど状態は良好。連覇という大きな目標に現実味が増す、慶大戦での2勝目を挙げることができるか。熱き戦いを繰り広げてきた秋は佳境を迎えている。

 

[上瀬拓海]




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