『ウインドサーフィン・SUP Kaya』インタビュー・拡大版①

ボードセーリング 2022.07.12

 7月14日発行の明大スポーツ第520号の企画面では、ウインドサーフィンの魅力を語ってくださった『ウインドサーフィン・SUP Kaya』代表の土屋厚さん。新聞内ではやむを得ず割愛したインタビュー部分を掲載いたします。

(この取材は7月6日に行われたものです)

 

――『ウインドサーフィン・SUP Kaya』の他の専門店にはない魅力を教えてください。

 「この辺にあるショップというのはスクール中心ですが、(ウインドサーフィンを教える)学校みたいというか堅苦しいというか、ありません。でもKayaはウインドサーフィンを通じて海で遊びながら、他のスポーツも色々チャレンジしてみることができます。風があるときは、ウインドサーフィンをやってみたり、風がないときはスタンドアップパドルボードをやってみたり、波があって、風がなかったらサーフィンをしてみたり。海に来て、ウインドサーフィンを通して、いろいろなことができるライフスタイルを送ってほしいなという気持ちでここをつくりました。他にも冬場になるとKayaのイベントとして釣りイベントというのがあります。風がなくて寒い時期にみんな海に来て、高級魚とか簡単に釣れるので、相模湾は。そういうことをみんなで楽しんで、とりあえずここに来れば遊べるよというスタイルを提供しようということがこの店のモットーです」

 

――初心者の方もたくさん来るのですか。

 「そうですね。ほぼ初心者、一回も経験のない方が多いです。あとは、昔、1982〜84年に、意外とウインドサーフィンがブームになった時代があるんですよ。今の40〜50代の人で少しかじったくらいの人が沢山います。それで、今、お子様の手も離れて、自由な時間が少し持てるようになり、今後の人生を考えた時、意外と人生でやり残したこととしてウインドサーフィンを挙げている人が多いです。昔やったことがある人たちもたくさん来ています」

 

屋外, 建物, 座る, 大きい が含まれている画像

自動的に生成された説明

(写真: Kayaのロゴとデッキ)

 

――年代も幅広いのですね。

 「そうですね。60歳から始める人も多いです。私たち冬になるとイベントの一つで、今はコロナ禍でできないのですが、サイパンに行くんです。冬は寒いので、暖かくて、風がいつもあるので。そこに行くと、70歳前後の年配の男女がアパートをシェアして、2、3カ月ウインドサーフィンをやっています。毎年1月に行くのですが、会うたびに上手くなってるんです。その人たちがサイパンで撮った映像をユーチューブにあげていて、それを見たここの60歳のスクール生が『80歳の方が乗っているのだったら、自分は20歳も若いからできるのでないか』と門を叩いて、今毎日来ています。だから、平日は意外と仕事を引退された方がすごく多いです。例えば、自転車は乗れたら何年も乗らなくてもまた乗れるじゃないですか。実はウインドサーフィンも自転車と同じです。ウインドサーフィンというと、若者のスポーツというか、体力がないと難しいのではないかと思われるのですが、そうではありません。昔、何十年前にかじった方が、30年後に来てもなんとなく乗れ始めるんですよ。あとは、実は、全く力を使わないんですよ。乗る時は腰巻きみたいなのをしていて、持つところに紐がついているんです。それを引っ掛けて、両手離して、時速40キロくらいで走っていけます。そのとき、必要なのはバランスだけなので、力は全く使わないです。逆に力を使うと乗れないスポーツです。力を使わない方が乗りやすいです」

 

――体験に来られる方は遠方から来られる方も多いのですか。

 「そうですね、います。東京近郊の方などで、子供がやってみたいとか。あとはお父さんお母さんがやっていて、子供にやらしてみたいとかという方も多いですね」

 

――道具とかを置ける場所もこちらで提供されているのですか。

 「そうですね。最終的に自分の道具を持つ人は多いですが、やはり夏場は車も混みますし、置く場所も限られているということで、ここにおいて個人で来ている方が多いです。色々な人種や年齢の方と会うことができます。あとは、こういうところに置いておけば、海に出たという安否確認ができるんですよね。戻ってこなければ、まだ海にいると分かります。逗子湾は左側に川があり、逗子マリーナがあります。そこにはレスキュー艇が常にあって、何かあればレスキュー艇がすぐに出ます。安全といえば安全ですね」

 

――大会の主催もなされているそうですが。

 「ヒメノカップですね。元々は当時から強かった明大と関東学大のウインドサーフィン部とで年2回交流やろうよということで、鎌倉でレースをやっていました。昔は関東学大と明大の学生と、他の学生もやっぱり一緒に走ってレースをしたいという子が多かったです。オリンピックの強化選手もみんな出場してくれているので、レベルがとても高い大会となりました。静岡の方からも、東海大学なども来てくれていますし。ということで、すごく大会が盛り上がり、そこで勝てば一つのステータスというようになりました。今年も170人くらいが逗子海岸で競い合いました」

 

[聞き手・金井遥香、堀之内萌乃]

 

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