対抗戦選抜、接戦を制し逆転勝利!/関東大学オールスターゲーム

ラグビー 2022.07.04

 3年ぶりの開催となった、対抗戦選抜とリーグ戦選抜によるオールスターゲームが行われた。明大からは、今大会出場校のうち最多となる9名が選出された。両者一歩も引かない試合展開の中、試合終了間際に逆転トライを決め42―38の大接戦を制し、対抗戦選抜が勝利を飾った。

 

◆7・3 第10回関東大学オールスターゲーム(秩父宮ラグビー場)

▼対リーグ戦選抜

  ○対抗戦選抜42{28―26、14―12}38リーグ戦選抜

 

 出場選手は左ウイング石田吉平主将(文4=常翔学園)、右ロック武内慎(商4=石見智翠館)、左プロップ中村公星(情コミ4=国学院栃木)、石浦大貴(政経3=報徳学園)、伊藤耕太郎(商3=国学院栃木)、為房慶次朗(文3=常翔学園)、左センター廣瀬雄也(商3=東福岡)、左ロック山本嶺二郎(法3=京都成章)、フルバック安田昂平(商2=御所実)

 

 前半からオールスターゲームという名にふさわしいハイレベルな試合となった。先にゲームを動かしたのはリーグ戦選抜だった。序盤ミスを重ねてしまい、相手のセットプレーから先制トライを許してしまう。しかし対抗戦選抜もすぐにやり返す。前半10分、右ウイング高本と(帝京大)の粘り強いボールキャリーからのラストパスを廣瀬が受け取りそのままグラウンディング。「高校時代チームメートだった高本のパスからのトライだったのでうれしかった」(廣瀬)。東福岡高コンビの息の合った見事なトライだった。そして前半24分には、安田が持ち味のスピードを生かしたランプレーで右サイドを走り抜け、明大勢としては2本目となるトライを挙げた。その後も両者一歩も引かぬ攻防を繰り広げトライを重ね、前半を28―26の僅差で終える。

 

 後半になるとどちらもメンバーを大きく変え、明大からも新たに為房、石浦、伊藤耕の3人が試合に加わる。前半で見られていたミスも減り、それに伴いプレーのレベルもさらに上がっていく。特に対抗戦選抜のモールの力強さには目を奪われた。後半12分、敵陣ゴールライン付近でのラインアウトからモールで押し込み、後半1本目の追加点となるトライを挙げる。だが、パワー勝負という面では相手の外国人選手に苦戦する場面も見られた。「ウェイトアップやタックルのスキル向上が必要だと思った」(伊藤耕)。そして、互いに少しも譲らない試合展開を見せ続けたゲームに決着の時が訪れる。相手に3点のリードを許し迎えた後半32分、左サイドでのモールから中央へとパスをつないでいく。その流れのまま、ディフェンスの間を通す見事なラストパスを浅見(筑波大)が受け取りトライ。試合終了間際の劇的な逆転トライにより、42―38で対抗戦選抜が勝利を飾った。

 

 試合を見ているすべての人たちを魅了するような素晴らしい試合となったオールスターゲーム。明大からは、今大会出場校のうち最多となる9人が選ばれた。選手たちは普段一緒にプレーすることのない選手との共闘を楽しんだ。その中でも、しっかりと個々の強さを発揮し、課題も見つかった今試合。この試合での経験や反省も踏まえた春シーズンの課題点を、夏どのように改善していくのか、そして秋シーズンにどのような姿を見せてくれるのか。これからの明大ラグビー部の活躍に期待したい。

 

 [久保田諒]

 

試合後のコメント

石田

――今日のオールスターゲームを振り返っていかがでしたか。

 「即席チームということもあり、ミスが多くなってしまって相手もとても強かったので、とてもタフな試合でした」

 

武内

――オールスターゲームの雰囲気はいかがでしたか。

 「年代別の代表などで顔を合わせている選手もたくさんいたので、特に違和感などはなく楽しんでプレーできたと思います」

 

伊藤耕

――試合中どのようなことを意識していましたか。

 「いつもよりもコミュニケーションの量を増やすように意識していました。コミュニケーションを取らないと、いいアタックもディフェンスもできないと思っていたので、とにかく簡単なコミュニケーションをたくさん取るようにしていました」

 

石浦

――試合前に対抗戦選抜で練習はできましたか。

 「前日に1時間くらい軽く練習したくらいという感じで、あまりしっかりは練習できませんでした」

 

為房

――明大の応援のプラカードはいかがでしたか。

 「作ってくれてすごくうれしかったです。多分同期が作ってくれました」


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