村田8回無失点の好投! 3年ぶり日本一へ好発進/第71回全日本大学選手権

硬式野球
2022.06.09

 リーグ戦優勝の勢いそのまま、投打がかみ合い日本一へ一歩近づいた。両者無得点で迎えた6回裏、内野ゴロの間に1点を先制すると、7回裏には宗山塁内野手(商2=広陵)の適時打で追加点を挙げる。投げては先発・村田賢一投手(商3=春日部共栄)が8回無失点の好投を見せ、大舞台の初陣を白星で飾った。

(明)○村田、千葉―蓑尾

(神)本田、●七俵、渡邉、石井―土井

【安】(明)8(神)5

【二】(明)明新(7回)、村松(8回) ◇犠打2 明新(3回)、直井(5回) ◇併殺1 ◇残塁10 ◇盗塁2 堀内(1回)、山田陸(7回) ◇失策1

 

 先発を任されたのは、今季最多勝に輝いた村田。テンポの良い投球で4回表まで神大打線を無安打に抑え、攻撃のスキを与えない。最大のピンチは8回表、失策と内野安打で1死一、二塁とし、流れが相手に傾きかけたように思われた。それでも後続を打ち取り、試合の主導権を渡さなかった。試合前「自分たちの注目度は高いと思うので、圧倒できるように」と語った村田。圧巻の投球で相手打線をねじ伏せた。

 

 好投を続ける村田を援護したい明大打線は6回裏。先頭の宗山が出塁すると、1死満塁と好機を広げ、打席には指名打者で出場している村松開人主将(情コミ4=静岡)。内野ゴロの間に三塁走者が生還し、これが決勝点に。さらに7回裏、得点圏に走者を進めると、宗山が放った打球は前進守備を敷いていた遊撃手の頭上を越し2点適時打に。リーグ戦で4割2分9厘を残し、首位打者を獲得した男は全日本の舞台でも健在だ。

 

 投打ともに圧倒し完封勝ちを飾った明大。次戦の相手は3年前、決勝戦で下した佛教大。チーム一丸となって日本一を目指す。粘り強い明大ナインの“頂戦”は終わらない。

[髙本都]