横山が勝ち越し打! 投打かみ合い立大戦を制す/東京六大学春季フレッシュトーナメント

硬式野球
2022.06.01

 雲一つない晴天となった昨日から一転、小雨が降る中始まった春季フレッシュトーナメント2回戦。同点で迎えた6回表に横山陽樹捕手(情コミ2=作新学院)の適時打で勝ち越すと、一挙に4点を奪い立大を突き放す。一方の投手陣も4人の投手による粘りの継投で、わずかに1失点。投打がかみ合い、価値ある1勝を挙げた。

(明)毛利、○甲斐、山田翔、菱川―横山

(立)吉野、●竹中、小畠―戸丸

【安】(明)8(立)5

【二】(明)水谷(6回)◇犠打2 宮田(4回)、三輪(5回) ◇併殺0 ◇残塁6 ◇盗塁1 飯森(9回) ◇失策2

 2年生が意地を見せた。3回までは無安打に抑えられていたが、4回表に試合が動く。2死三塁の好機をつくると、打席には5番・池田凜内野手(政経2=履正社)。竹中(立大)の2球目を弾き返した打球は二遊間を抜け、先制打となった。待望の一打に大きな盛り上がりを見せるベンチに対し、池田も手を上げて応えた。その後同点に追い付かれたものの、6回表にまたも2死一、二塁の好機を迎え横山が打席に。しぶとく左翼に打球を運び勝ち越しに成功すると、その後も明大打線は止まらない。春季フレッシュトーナメントにおいて主将を務める水谷公省外野手(政経2=花巻東)が左中間へ適時二塁打を放ち、この回一挙に4点を追加。実力者が多くそろい明大のこれからを担う期待の世代が、神宮の地で躍動した。

 

 投手陣も持ち味を存分に発揮した。先発を託されたのは毛利海大投手(情コミ1=福岡大大濠)。高校時代から全国に名をはせていた注目左腕だ。初回には不運も重なり1死一、二塁とするも、2奪三振を奪いピンチを切り抜ける。その後も粘りの投球を見せ、4回を投げ1失点と試合をつくった。5回裏からは今年度、投手へと転向した甲斐敬太郎投手(情コミ2=済々黌)がマウンドに上がると、2回無失点の好投。新たな挑戦を試みる2年生投手が勝ち星を手にし、これからの活躍を予感させた。

 

 負ければ順位決定トーナメント進出の可能性がなくなる中、見事に勝利を手にした明大。春季リーグ戦で6季ぶりの栄冠に輝いた裏側で、若武者たちが結果を残すべく奮闘を見せている。投打ともに確かな手応えをつかんだ今試合を糧に、次戦の順位決定戦に挑む。

 

[伊藤香奈]