早大に敗れるも新戦力の台頭光る/東京六大学春季フレッシュトーナメント

硬式野球
2022.05.30

 敗れはしたものの、収穫の多い初戦だった。1点リードで迎えた5回表。4番・杉崎成内野手(総合2=東海大菅生)が左翼席に突き刺さる本塁打を放ち、勝利を手繰り寄せる。試合が決したのは、勝利の二文字が脳裏に浮かび始めた8回裏だった。土壇場で早大に逆転を許し万事休す。一昨年度秋以来のフレッシュトーナメント優勝を狙うも、窮地に立たされた。

(明)久野、●松島―小島

(早)中森、○田和―栗田

【安】(明)8(早)7

【本】(明)杉崎(5回)(早)吉田(8回)

【二】(早)尾瀬(2回)◇犠打1 小島(4回) ◇併殺0 ◇残塁8 ◇盗塁1 木本(3回) ◇失策1

 

 新入生の登竜門的大会でもある春季フレッシュトーナメント。初戦の30日は久野悠斗投手(商1=報徳学園)が先発のマウンドに上がる。140キロ台中盤の直球に加え、切れ味鋭いチェンジアップを織り交ぜる圧巻の投球で6回無失点と早大打線を圧倒した。好投の久野の後を任され7回からマウンドに上がったのは松島元希投手(文2=中京大中京)。しかし自らの四球などでピンチを招くと、途中出場の相手4番・吉田(早大)に逆転の3点本塁打を浴び、逆転を許す。今春のリーグ戦でも登板を果たした未来の明大を担う左腕は、正念場を迎えている。

 

 打撃陣でも確かな収穫があった。この日4番に座った杉崎が5回に特大の本塁打を放ち、来月に控える全日本大学選手権や、秋季リーグ戦に向けアピールに成功。また植田颯斗外野手(商1=加藤学園)2安打を記録するなど、新戦力に期待がかかる結果となった

 

 明大は次戦、立大と対戦する。学生野球の聖地・神宮球場を所狭しと駆け回るルーキーたちに今後も目が離せない。

 

[上瀬拓海]