投打がかみ合い、新人戦2季連続の優勝に向けて王手/春季木村杯新人戦

準硬式野球
2022.05.28

 新人戦で2季連続の優勝を狙う明大は初戦の早大戦を迎えた。3回表に先制を許すも、4回裏に相手の失策の間に同点に追い付く。6回表に金野慎ノ介外野手(政経2=明大中野)の好守備で流れに乗ると、その直後の6回裏に連打で勝ち越しに成功し、勝負を決めた。

 

◆5・21~5・29 春季木村杯新人戦(早大東伏見グラウンド他)

▼5・28 2回戦(スリーボンドベースボールパーク上柚木)

〇明大4-1早大

 

2回戦 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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× 

 4

 

 6回の攻防が試合を決めた。両校とも投手の力投で5回まで1―1と接戦で迎えた6回表。2死二塁となり、次の打者に右安打を打たれる。しかし、この勝ち越されるピンチを金野の好送球で阻止。流れに乗った明大は6回裏、2死から山田聖和内野手(農1=東海大菅生)が二塁打を放つ。すると、内田昂希外野手(政経2=明大中野)が放った打球は左翼手の頭上を越える三塁打に。公式戦初打点を記録し、勝ち越しに成功。さらに、新人戦で主将を務める吉原瑠人捕手(法2=仙台育英)が「コースに逆らわないでセンター返しという意識で打席に立った」と中適時打でリードを広げると、渡辺雄太内野手(政経2=本庄東)も適時打で続き、試合を決定づけた。

 

 投手陣は好投で早大打線を寄せつけなかった。期待のルーキー・徳田叶夢投手(法1=高松商)が先発。「変化球が抜けたり自分のテンポを作り切れていない」(吉原)と、本調子ではなかったものの、3回を1失点で抑えた。4回表からは2番手の松浦寿和投手(法2=明大中野八王子)がマウンドに。「初回から準備はしていた。焦ることなく、自分の役割は全うできた」(松浦)と8回表まで無失点の好投を見せた。9回表には小磯孝平投手(政経1=日大二)が登板。走者を出すも、最後の打者を見逃し三振で打ち取り、試合を締めた。

 

 今試合に勝ったことで、次戦は立大との決勝戦。「一戦一戦しっかりやることやって、準備していくことで優勝できると思う」(吉原)と、今日の勝利に浮足立った様子はない。このままの勢いで明大は2季連続の新人戦優勝を狙う。

 

[倉田泰]

 

試合後のコメント

吉原

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「新人戦というのもあって、練習量が足りないところがあると思うのですが、ミスしたところを全員でカバーできるようなチームになろうという話を試合前にしていたので、投手が頑張ったり、失策した人が泥臭く出塁したりできたのでいい形で勝てたのではないかと思います」

 

――(新人戦での)主将としてどのような気持ちで試合に臨みましたか。

 「リーグ戦に出させてもらっていたので、そういう面では新人戦になったら引っ張っていかないといけない立場だと思っていました。引っ張っていけていたかどうかは分からないですが、いいところでしっかりと打てたので集中できていたかなと思います」

 

松浦

――投球に関してはいかがでしたか。

 「序盤は真っすぐで押せていて、ゴロをうまく打たせたりできていたんですけど、後半からは疲れてきて甘く入っていい当たりを打たれることが結構ありました。守備が打たれたのをしっかりカバーしてくれたので、無失点に抑えられたと思います」

 

――明日の決勝に向けて意気込みをお願いします。

 「明日、自分は後ろからになると思うんですけど、明日も無失点でチームがいい流れを持ってこられるようにいい投球ができたらと思います」