新戦力台頭! 開幕戦を快勝/東京六大学春季リーグ戦

硬式野球 2022.04.16

 投打がかみ合い大勝した。先発・蒔田稔投手(商3=九州学院)は6回を3安打1失点にまとめ、その後は盤石の継投を披露。打線も大量に得点し、昨年度から強力ぶりが維持されていることを示した。頂へ向かって幸先のいいスタートを切った。



(明)〇蒔田、渡部慎、渡部翔、髙山―蓑尾

(東)●井澤、松岡由、古賀、齊藤―松岡泰

【安】(明)12(東)3

【本】(明)瀨(1回)、宗山(7回)

【二】(明)山田陸(1回)、直井(7回)、宗山(7回)(東)赤井(2回)、梅林(4回)

(明)◇犠打0 ◇併殺0 ◇残塁7 ◇盗塁3 上田(2回)、飯森(6回)、直井(6回) ◇失策0

 

 経験豊富な主力と新戦力が共に躍動した。明大は初回から猛攻を仕掛ける。いきなり1死一、二塁の好機をつくると、山田陸人内野手(法4=桐光学園)と蓑尾海斗捕手(文4=日南学園)の両副将が連続適時打で3点を先制する。その直後、瀨千皓外野手(営1=天理)のリーグ戦初打席。3球目を捉えると、白球はぐんぐん伸びそのままレフトスタンドへ。打った瞬間本塁打と分かる打球に、観客もベンチも大盛り上がり。初安打が東大を突き放す2点本塁打となり、まさに〝神宮の申し子〟たるゆえんを見せつけたデビュー戦になった。

 その後も明大打線は止まらない。相手先発・井澤(東大)に苦しめられるも、降板後の7回に攻勢をかけた。宗山塁内野手(商2=広陵)のソロ本塁打を皮切りに打者11人7得点のビッグイニングをつくり出す。終わってみれば大量12得点で強力打線ぶりを見せつけた一戦となった。

 

 投手陣は安定感を見せた。先発・蒔田は一時制球に苦しむも、6回1失点にまとめる。5回表には下位打線を3者連続三振に取るなど、計12奪三振でエース候補として名乗りを上げた。その後を継いだ3投手は無失点で抑え、初戦を勝利で飾る。絶対的エースはいないものの、投手陣全体でつくり上げた試合だった。

 

 初戦から危なげなく白星を勝ち取った明大。優勝するためには確実に勝ち点1を取りたい。この勢いのまま、次戦も勝利を飾れるか。長い冬を越え〝頂戦〟の時が始まった。

 

[西田舞衣子]




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