大物ルーキーが躍動! 開幕戦を勝利で飾る/東京六大学春季フレッシュトーナメント

硬式野球 2021.05.31

 終盤のシーソーゲームを制した。明大は2点ビハインドで迎えた7回裏、代打・加藤巧也内野手(商1=大阪桐蔭)の適時二塁打が飛び出し1点差に詰め寄る。続く8回裏には4番・杉崎成内野手(総合1=東海大菅生)に逆転の本塁打が飛び出し勝ち越しに成功。2季連続、41回目の優勝に向けて快調な滑り出しだ。

 

 

(明)渡部慎、千葉、◯浅利、森―菅原、石﨑

沖、佐々木孝、大森、●石元―戸丸

【安】(明)7(立)3

【本】(明)杉崎(8回)

【二】(明)加藤巧(7回)

(明)◇犠打0 ◇併殺0 ◇残塁6 ◇盗塁2 直井(6回)、大音(7回) ◇失策1

 

 未来の4番候補がその実力を遺憾なく発揮した。2点ビハインドで迎えた8回裏。先頭の野波祐太郎内野手(政経2=大垣日大)と久島光太郎内野手(政経2=徳島城南)の連続安打で無死一、三塁の好機を作ると打席には杉崎。東海大菅生高時代には1年生ながら4番に定着し、高校通算51本塁打を放った怪物だ。対するは今春リーグ戦でも6試合に登板した石元(立大)。カウント1ボール1ストライクから甘めの変化球を振り抜いた打球はレフトスタンドへ一直線。一打逆転となる3点本塁打を放ち、神宮球場に詰め掛けた観衆にあいさつ代わりの鮮烈デビューを見せつけた。

 

 一方の投手陣は与四死球数が合計10個と苦しい投球内容に。8回表には死球をきっかけに二死満塁のピンチを招くと、四球で押し出しの追加点を与えてしまうなど課題が残る試合となった。だが、最終回に登板した森勝哉投手(文2=広陵)が立大上位打線を三者凡退に抑えて試合を締めくくるなど光明も見えた。

 

 開幕戦を見事な逆転勝利で収めた明大。立大に対しては、最終回に逆転負けを喫した春季リーグ戦の借りを返した。次戦は今季1勝1敗と痛み分けだった法大。〝血の明法戦〟らしい熱い戦いに注目だ。

 

[久保田瞬]


関連記事 RELATED ENTRIES