毎回安打で大量得点! 30年ぶりの快挙を成し遂げる/東京六大学春季リーグ戦

硬式野球
2021.04.19

 歴史に名を刻んだ。打線は初回から幸先良く先制すると、6回には山田陸人内野手(法3=桐光学園)の適時打などで6点を追加した。さらに8回には堀内祐我内野手(文2=愛工大名電)の2点本塁打でダメ押し。1991年春以来30年ぶり、リーグ史上3度目の毎回得点で東大を圧倒した。

(明)○磯村、髙橋、石原、渡部翔―植田、横山

(東)●西山、小宗、柳川、松岡由、大久保、井澤―松岡泰

【安】(明)19(東)6

【本】(明)堀内(8回)

【三】(東)宮﨑(6回)

【二】(明)植田(1回)、山田陸2(2、5回)、髙橋(6回)、横山(7回)

(明)◇犠打2 小泉(4回)、植田(6回) ◇併殺1 ◇残塁8 ◇盗塁7 村松(1回)、丸山3(1、3、7回)、陶山3(2、6、6回) ◇失策0


 一度火のついた打線は止まらない。3回裏、丸山和郁主将(商4=前橋育英)が安打で出塁すると、すかさず盗塁し犠飛で本塁に生還。1安打で1点と快足を見せつける。6回裏には、一死から陶山勇軌外野手(商4=常総学院)が出塁すると二盗、三盗し相手を塁上でかき乱す。盗塁で流れをつくり、丸山、山田の適時打など打者11人の猛攻で6点を奪った。その後も攻撃の糸口を緩めず、終わってみれば毎回得点の計19安打17得点。さらに今試合は、計7盗塁と自慢の機動力も遺憾なく発揮し、終始足を絡めた猛攻を振るった。

 

 先発を任されたのはリーグ戦初先発となる磯村峻平投手(文4=中京大中京)。初回から課題の制球力に難を見せ、毎回走者を背負う展開に。それでも得意の直球で相手をねじ伏せ、5回1失点と要所で締める投球を披露した。

 

 開幕カード2連戦を二桁得点で圧勝し、幸先良いスタートを切った明大。次なる相手は陸の王者・慶大。昨秋は優勝争いの中1敗1分と悔しさを味わった。この勢いで慶大を倒し、4季ぶりの優勝へ向け前進だ。

 

[宮本果林]