これぞ明大の野球! 12安打9得点で紫合戦制す/東京六大学秋季リーグ戦

硬式野球
2020.09.28

 明大打線が火を噴いた。同点で迎えた4回裏、代打・村松開人内野手(情コミ2=静岡)の適時二塁打で勝ち越しに成功。その後も打線の勢いは止まらず、12安打9得点で立大を突き放した。投げては援護をもらった投手陣が、4人の投手リレーで再三のピンチをしのぐ粘投。9-3で紫合戦を連勝で飾った。

(明)髙橋、〇西城、磯村、渡部翔―植田

(立)●中﨑、栗尾、池田陽、中川、宮海―竹葉、片山

【安】(明)12(立)10

【本】(明)藤江(7回)

【三】(明)中村(7回)

【二】(明)中村(2、5回)、村松(4回)、公家(7回)(立)宮﨑(6回)、三井(7回) 

(明)◇犠打2 公家(2、4回) ◇併殺2 ◇残塁9 ◇盗塁2 藤江(6回)、西川(6回) ◇失策0

 

 まさに〝粘りの明治〟だ。2-2で迎えた4回裏、1死一、三塁の好機で打席は村松に。左中間を破る走者一掃の適時二塁打を放ち勝ち越しに成功。その後もリードを広げ、中盤からは主導権を握らせず。明大本来の野球がようやく戻ってきた。

 2年生で活躍したのは村松だけではない。立大1回戦に続き、7番右翼手でスタメン出場した中村奎太外野手(国際2=日大三)。第1打席にリーグ戦初安打となる二塁打を放つと、第3打席でもレフトフェンス直撃の二塁打。さらに7回、無死二塁で迎えた第4打席。救援で登板した立大エース・中川(立大)の直球を捉えた打球は右中間を破った。これが三塁打となり、ベース上で渾身のガッツポーズ。初安打初打点を含む3安打3打点の活躍と、スタメン奪取へ猛アピールを見せた。

 

 立大に連勝し、暫定で首位に立った明大。この2戦は今春からの成長が見え、優勝も狙える位置につけている。次戦は今春の覇者・法大。強力な法大投手陣を相手に今試合のような大量得点は期待できない。しかし、そんなときこそ明大らしい〝粘りの野球〟が重要になる。「優勝しか狙っていない」(西山虎太郎内野手・商2=履正社)。本来の姿を取り戻した明大の快進撃に期待だ。

 

[加川遥稀]

https://lp.unlim.team/cp-big6/2020/autumn/