明スポ的他大学分析!(2)法大編

硬式野球
2020.06.08

 弊部記者が全5回にわたり、他大学の戦力分析をお届けする。第2回は法大。例年、戦力層の厚さが光る法大。今年度も充実した面々がそろっている。

今春も不動のエースとして君臨する三浦

 投手陣の中心は三浦だ。1年次より主戦投手を務め、ここまでの通算登板数は32試合、奪三振も93個と、他の同学年投手を成績面で圧倒している。昨年度は主に抑え投手として活躍。昨秋の明大1回戦。8回裏無死満塁のピンチを0点で切り抜けた投球は圧巻の一言であった。今春も150キロ超えの直球が明大打線に立ちはだかる。

救援からチームを支える鈴木

 左腕の鈴木は中継ぎエースの役目が予想される。昨秋は7試合に登板し防御率は0点台。制球力を生かし抜群の安定感を見せた。

 同じく左腕の石川にも注目だ。肩の柔軟性を生かした、伸びのある直球が武器。昨秋は2試合の登板に終わったが、最終学年での覚醒なるか。

 

 打撃陣は主力が卒業し、新たな顔ぶれが予想される。注目は村田だ。名門・横浜高で4番を務め、世代でも屈指の長距離砲として名をはせた。3年間での打席数は5打席のみだが、今春は打線の中核を担うことが予想される。村田の一発には警戒が必要だ。

持ち前の打撃センスで打線をけん引する中村迅

 主将を務める中村迅の打撃センスには注意が必要だ。昨春の明大1回戦で森下暢仁選手(令2政経卒・現広島東洋カープ)から放った本塁打は、明大ファンの脳裏に焼き付いていることだろう。

 正捕手候補である渡邉の強肩にも要注意だ。いなべ総合高3年次に出場した夏の甲子園。座った状態で二塁に送球する離れ業を披露し、話題となった。明大の攻撃陣にとって、強敵になるのは違いない。また、昨春は13試合に出場し6打点を記録。勝負強い打撃にも警戒が必要だ。

 

 明大と法大のカードは〝血の明法戦〟との異名を持つ。直近4季の10試合は、全て2点差以内(2引き分けを含む)と、まさに死闘を繰り広げてきた。また、いずれの試合も明大の優勝を左右する大一番となった。今年度も戦力が拮抗(きっこう)しているだけに、接戦が予想される。

 

[小畑知輝]

<選手たちの接点表>