立大投手陣を前に完封負け 今季最終戦を勝利で飾ることはできず/東京六大学秋季リーグ戦

硬式野球 2019.10.30

 第4戦までもつれ込んだ紫合戦。0-0で迎えた7回表、好投を続けていた先発・入江大生投手(政経3=作新学院)が痛恨の一打を浴び、それが決勝点に。今季最終戦を勝利で飾ることはできなかった。

 

 


(明)●入江、伊勢、森下―篠原

(立)手塚、◯中川、田中誠―藤野

【安】(明)8(立)5

【二】(明)内山(1回)(立)手塚(3回)

(明)◇犠打2 添田(1回)、篠原(8回) ◇併殺0 ◇残塁7 ◇盗塁0 ◇失策1

 

 有終の美とはならなかった。東大戦以来勝ち点から遠ざかっている明大。何としても勝ち点を奪取したい一戦の先発を任されたのは、ここまで防御率0.60と安定感抜群の投球を披露してきた入江。「4年生をいい形で送り出す」(入江)。その強い思いは投球に表れる。多彩な変化球を織り交ぜた巧みな投球に、相手打線のバットは空を切る。凡打の山を築き上げ、6回まで一度しか二塁を踏ませない投球で流れをつくった。

 頼れる後輩の投球に、バックの4年生も応える。北本一樹内野手(文4=二松学舎大附)、清水頌太内野手(政経4=春日部共栄)が抜ければピンチを招く痛烈な打球をダイビングキャッチ。「何としても勝ちたいという気持ちがプレーに表れた」(北本)。今年の4年生を中心としたチームを象徴するプレーだった。

 0-0で迎えた7回表、二死1、2塁。それまで完璧に近い投球を披露していた入江に今試合最大のピンチが訪れる。7番・三井に投じた4球目。打球は非情にも二遊間を抜けていく。これが決勝点となり、今秋のリーグ戦は黒星で幕を閉じた。

 

 もう一度あの景色を。今春は大学野球の頂点まで上り詰めた猪軍団。4年生中心のチームではあったが、この優勝は下級生の活躍なしには語れない。「今度は四冠目指して頑張ってほしい」(清水)。優勝の味を知る後輩にチームを退く先輩も期待を寄せる。この冬で大きく成長し、一皮むけた姿で神宮に戻ってくることを期待したい。

 

[加川遥稀]

 

試合後のコメント

森下暢仁主将(政経4=大分商)

――最後の登板ですが振り返っていかがですか。

 「本当にいい思い出ができました」

 

――9回の田中誠也選手との対決はいかがでしたか。

 「嬉しかったですね。最後に対決できてよかったです

 

――4年間を振り返っていかがでしたか。

 「4年目がやっぱり一番濃い1年間でした。1年間で人は成長できるのだなってとても思えました」

 

北本

――明大ファンに向けてお願いします。

 「今まで4年間いいときもありましたし、悪いときもありましたし、どんなときでも球場に来てくださったり、いろいろな声を聞かせてもらって、頑張ってねって応援してるって言ってくれたからこそ、ここまでやってこれたというか、よし神宮行ったら頑張るぞって思えました。それは、そういうファンの方々の声援があったからだと思うので、やっぱり最後恩返しはできなかったかもしれないのですが、ほんとにありがたかったですね。そういう人たちに感謝の言葉しかないっていうかありがとうございましたっていう言葉しかないです」

 

伊勢大夢投手(営4=九州学院)

――最後は森下主将につなぎました。

 「監督も厳しい人ですけど、こうやって自分たちを最後まで投げさせてもらいましたし、野手も出してくれましたし。監督の元で4年間やれて良かったなって思います。秋は悔いが残ってしまう感じだったんですけど、4年間過ごして考えれば、いい思いができたのかなと思います」

 

内山俊外野手(商4=静岡) 

――今年のチーム振り返ってどんなチームでしたか。

 「4年生が中心として、ミスをしてもそのミスを全員でカバーしあってというチームです。4年生が中心で4年生が引っ張って、それに下級生もついてきてくれました」

 

清水頌

――4年間を振り返っていかがでしたか。

 「楽しいことよりも辛いことが多かったのですが、日本一にもなれたので終わりよければ全て良しではないけれど、良かったかなと思います」

 

入江

――先発マウンドを託されたときの気持ちはいかがでしたか。

 「本当に最後の試合だったので、4年生をいい形で送り出そうという気持ちで投げたのですが、点を取られてしまって、めちゃくちゃ悔しかったです」

 

――来年への意気込みをお願いします。

 「来年は絶対に勝てる投手になって、またマウンドに立ちます」

 


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