今季最多12安打も勝ち切れず 紫合戦初戦は引き分け/東京六大学秋季リーグ戦

硬式野球 2019.10.27

 第2カードから続く連敗脱出を目指す明大。初回、喜多真吾内野手(法4=広陵)の満塁弾、原田竜聖外野手(政経1=日本航空石川)の適時二塁打で5点を先取する。しかし6回裏、先発・森下暢仁主将(政経4=大分商)が3点本塁打を浴びると、9回裏に3番手・伊勢大夢投手(営4=九州学院)も2被弾でまさかの同点に。延長戦は互いに決め手を欠き、5-5の引き分けに終わった。



(明)森下、石毛、伊勢、髙橋、入江―西野、蓑尾

(立)田中誠、赤塚、中﨑、川端、中川、宮崎晃―藤野

【安】(明)12(立)8

【本】(明)喜多(1回)(立)江藤(6回)、三井(9回)、柴田(9回)

【二】(明)原田(1回)、添田(5回)、喜多(10回)、清水頌(11回)(立)山田(10回)

(明)◇犠打2 原田(4回)、内山(7回) ◇併殺0 ◇残塁10 ◇盗塁0 ◇失策2


 勝利の女神はどこへ行ってしまったのか。明大・森下、立大・田中誠也とリーグ屈指の好投手が先発した今試合。投手戦になるかと思いきや、試合は予想外の幕開けを迎える。1回表、1死から添田真海内野手(法4=作新学院)、内山竣外野手(商4=静岡)の連打と死球で満塁に。4年生で作った好機に、打席には同じく4年生の喜多。「自分たちがやらないと勝てない」。副将としての思いを胸に放った打球は大きな放物線を描き右翼スタンドへ。さらに、原田の適時二塁打で一挙5点の先制に成功する。

 ここまでは明らかに「勝ちゲームだった」(喜多)。だが、今季はここからがうまくいかない。森下は5回まで危なげない投球を見せるも6回裏。2死から四球と失策でピンチを招くと江藤(立大)に147キロの直球を捉えられ3点本塁打。「我慢がきかなかった」(善波達也監督)と6連敗中のチームに暗雲が立ち込める。そして、打撃陣も初回以降沈黙。5回、6回、7回と連続して得点圏に走者を進めるも、あと1本が出ない。そんな中で迎えた9回裏。6回に救援して以降、好投を続けていた伊勢が先頭の三井(立大)に被弾。さらに1死から代打・柴田(立大)にも被弾し同点に。「代打が出たことに気が付かないほど周りが見えていなかった」(伊勢)。投手がダメでも野手が頑張り、野手がダメでも投手が頑張る。今春全国に見せつけたチーム力を今季はなかなか発揮できない。

 

 希望もある。展開的にはサヨナラ負けを喫してもおかしくなかった今試合。その中で踏ん張りを見せたのが昨秋以来1年ぶりの登板となった髙橋聖人投手(商2=小諸商)だ。全国制覇を果たした今春、チームに貢献できなかったことが「ふがいなかった」。その思いをバネに今春から制球力向上に着手。この日も久々の登板に「緊張していた」と語るが、磨いた制球力と持ち味の力強い直球で2回を無失点。立大の勢いを見事に断ち切った。

 

 粘り切ったことで「明日からまた振り出し」(喜多)。最終カードは、まだ続いていく。この日、試合を締めた入江大生投手(政経3=作新学院)も「(次戦も)難しいことを考えずしっかり投げ切りたい」と気合十分だ。伝統の紫合戦で、紫紺ナインが最後の意地を見せる。

 

[小野原琢真]

 

試合後のコメント

善波監督

ーー今日の試合の振り返りをお願いします。

 「今日は珍しく初回に点がバッと入ったけど、ピッチャーの我慢が効かなくて、格好悪かったよね。追加点が取れないとか、エラーが出るとかそういうのもあって、トータルでちょっと残念でした」

 

伊勢

ーー今日の投球を振り返って下さい。

 「打たれたのは理由があると思いますし、自分だけの問題ではなかったと思います。(捕手が)西野(真也捕手・政経4=浦和学院)から蓑尾(海斗捕手・文1=日南学園)に代わってコミュニケーション不足でした。それをもっとちゃんとやっていれば打たれなかったかもしれないですし。今季は打たれてから気が付くことが多いので、詰めないといけなかったと思います」

 

喜多

ーー初回から満塁弾を打たれました。

 「チャンスをことごとく自分が潰してしまっていたので、もうここしかないと思って気持ちをいれて打席に入りました」

 

入江

ーーご自身の調子はいかがでしょうか。

 「今日はあまりいい訳ではなかったのですが、絶対に抑えなければいけない場面だったので、ヒヤッとしましたが、気持ちで何とか投げきりました」

 

髙橋

ーー1年振りの登板でしたが、振り返っていかがですか。

 「同点の場面で少し緊張していたのですが、後ろを守ってくださっている4年生が優しい声を掛けてくださって、思い切って投げることができました」


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