攻守にミス 公式戦で今春開幕戦以来の黒星/東京六大学秋季リーグ戦

硬式野球 2019.09.29

 明早戦の決着は第3戦へ持ち越しとなった。先発した伊勢大夢投手(営4=九州学院)は4回裏まで粘りの投球を見せるも、5回裏に相手打線につかまり4失点。7回裏にはリリーフで登板した竹田祐投手(政経2=履正社)が連打で2点を失い、試合を決定づけられた。公式戦では、今春開幕戦以来の黒星となった。



(明)●伊勢、竹田、入江、長江―蓑尾

(早)〇徳山、今西、柴田―小藤、岩本

【安】 (明)4(早)8

【三】 (早)中川卓(7回)

【二】 (早)田口(7回)、(早)福岡(7回)

(明)◇犠打 添田(6回) ◇併殺0 ◇残塁5 ◇盗塁2 陶山(1、4回)◇失策 市岡(5回)


 投打がかみ合わなかった。この日の先発は前回登板で好投を見せた伊勢。序盤からランナーを背負いつつも、「要所を締められた」(蓑尾海斗捕手・文1=日南学園)と再三のピンチを潜り抜け0-0の緊迫した状況が続く。均衡が破れたのは5回裏。2死から連打と死球で満塁のピンチを迎えると、続く4番・加藤(早大)に中前に運ばれ、さらに中堅手・市岡奏馬外野手(情コミ3=龍谷大平安)が後逸。打者の加藤もホームインし、この回4点を失った。「自分が(相手打線に)火をつけてしまった」(伊勢)と先発投手としての役目を果たせなかった悔しさをにじませた。

 

 打線もわずか4安打と精彩を欠いた。「(打線が)つながっていなかった」(北本一樹内野手・文4=二松学舎大附)となかなか投手を援護できない中で、守備に続いて攻撃にもミスが出る。失点後の6回表、1点を返し流れに乗りたいところだったが、陶山勇軌外野手(商2=常総学院)が痛恨の走塁ミス。「チームの流れを止めてしまった」(陶山)とつかみかけた流れは再び相手に傾き、むしろ相手を勢いづける形となった。

 

 後がなくなった。攻守にミスが目立った今試合。接戦であればあるほど、1回のミスが試合の流れを大きく左右することになる。勝ち点奪取へ向け明日の試合は絶対に落とせない。「ミスが少ないチームが勝つ」(北本)。今日の敗戦を糧に奮起し、明日こそ早大を打ち破る。

 

[加川遥稀]

 

試合後のコメント

北本

――今日の試合振り返っていかがですか。

「ミスが出てしまったら勝てないということが改めて分かった試合だったと思います」

 

伊勢

――ご自身の今日の投球はいかがでしたか。

「真っ直ぐ自体はそんなに甘くなかったですし、変化球のコントロールも目立つほど悪くなかったのですが、慎重になりすぎたのはあります」

 

竹田

――ご自身の今日の投球はいかがでしたか。

「あの場面で出て行って、一点取られたらいけない場面で取られてしまいました。しかも点差広げられて、連打も食らって本当に情けないです」

 

陶山

――今季初スタメンの心境はいかがでしょうか。

「今日しっかり結果を残してこれからもスタメンで使ってもらえるようにというのを目標にしてやりました。その中でチームに貢献して勝ちたいなと思っていたんですけど、勝つことができなかったので、明日以降もチームに貢献できるようにやりたいと思います」

 

蓑尾

――明日への意気込みをお願いします。

「1勝1敗なので、明日は絶対勝って勝ち点を取りたいので明日のためにこれからしっかり頑張りたいです。明日も試合に出て活躍できたらなと思います」

 


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