圧巻の完封リレー! 東大に快勝で勝ち点奪取/東京六大学秋季リーグ戦

硬式野球
2019.09.16

 幸先の良いスタートを切った。明大は3回、市岡奏馬外野手(情コミ3=龍谷大平安)の適時打などで先制。その後も着実に追加点を積み重ね8得点と、昨日とは打って変わって打線が爆発した。投げては先発の伊勢大夢投手(営4=九州学院)が6回2安打無失点の好投を披露。続いてマウンドを任された救援陣も相手打線を無安打に抑え、開幕カードをモノにした。

(明)〇伊勢、竹田、入江、長江―蓑尾

(東)坂口、小宗、大久保―松岡、大音 

【安】(明)10 (東)2 

【二】(明)和田(2回)、添田(3回)、北本(6回)、公家(8回) 

(明)◇犠打2 和田(3回)、北本(4回) ◇併殺0 ◇残塁7 ◇盗塁2 村松(2回)、市岡(4回)◇失策0


 悔しさを払拭(ふっしょく)する登板となった。2回戦の先発を任されたのは伊勢。前回登板の夏季オープン戦・駒大戦では4回12失点と、不安が残る中迎えた一戦。「切り替えて自分を鼓舞した」(伊勢)。その言葉通り、この日は立ち上がりから圧巻の投球を披露。2回表には2安打を許しピンチを迎えるも、140キロ台後半の速球とキレのある変化球で相手打線を封じ込めた。「打たせて取るピッチングができた」(伊勢)と凡打の山を築き上げ、終わってみれば6回2安打無失点。伊勢本来の投球で、背番号〝11〟としての意地を見せつけた。

 この日は救援陣の好投も光った。竹田祐投手(政経2=履正社)が7回表を三者凡退に抑えると、8回表に登板した入江大生投手(政経3=作新学院)は自己最速の150キロを記録し、三者連続三振。9回表は長江理貴投手(文4=帯広緑陽)が三者凡退で締め、完璧な救援で伊勢を勝ち投手へと導いた。

 

 開幕カードを制し、明大にとって最高のかたちで幕を開けた秋季リーグ戦。また4年生にとっては、これがラストシーズンとなる。今試合では住吉実希也選手兼学生コーチ(法4=明治)、蓮見昌吾寮長(営4=明大中野八王子)が代打で出場するなど、〝最後のリーグ戦〟を感じさせる場面があった。「日本一長い大学野球生活に」(北本一樹内野手・文4=二松学舎大附)。特別な思いを胸に秘めた猪軍団が、春秋連覇、神宮大会制覇へと猛進する。

 

[加川遥稀]

 

試合後のコメント

市岡

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「やっと初安打を打てたのでちょっとはホッとしているのですが、最後の打席の三振とか自分のツメの甘いところが出たのでそこをもっと修正していけばもっと結果が出るのではないかと思います」

 

竹田

――今季初登板へ向かう気持ちはいかがでしたか。

 「今季初めてなので、少し力が入る部分もあったんですけど、しっかり三振も取れて低めにボールも行ったので良かったと思います」

 

入江

――春から成長できたところはありますか。

 「結果を出したいっていう気持ちが強かったので、体重も去年の秋と比べて7キロ増やしました。そのおかげで自分の中である程度はコントロールをしに投げたボールでも、思いっきり投げたボールと同じような球威が出るようになりましたね。まだまだ先輩方にも負けたくないので頑張りたいです」

 

蓑尾海斗捕手(文1=日南学園)

――試合前にリードに関して意識していたことはありますか。

 「昨日の試合をふまえて同部屋の西野さんと話をしたりビデオ見たりして対策をしました。伊勢さんともコミュニケーションは取れていました」

 

伊勢

――次戦への意気込みをお願いします。

 「まだ勝ち点1個取っただけなのであと4つ取るのを自分の目標でやっています。優勝へ向けて4年生中心にはなるんですけど、3年生以下もしっかりとついて来てくれていると思うのでみんなで戦い抜きたいと思います」