伊勢自己最速の151キロ! 東農大北海道を下し決勝進出/第68回全日本大学選手権
優勝へ王手をかけた。準決勝は東農大北海道オホーツク(北海道学生野球連盟)との対戦。明大は3回から登板の伊勢大夢投手(営4=九州学院)が相手打線を1安打に抑える好投。打線は8回に喜多真吾内野手(法4=広陵)の2点本塁打で流れを決定的なものにし、決勝へ駒を進めた。
◆6・16 第68回全日本大学選手権(神宮球場) |
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▼対東農大北海道 |
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◯明大5―1東農大北海道 |
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1 |
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計 |
農大 |
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0 |
0 |
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明大 |
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1 |
0 |
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0 |
0 |
0 |
4 |
× |
5 |
(明)竹田、〇伊勢―西野
(農)林、●伊藤茉、中村―古間木
【安】(明)7(農)5
【本】(明)喜多(8回)(農)新宅(1回)
【二】(明)丸山2(5、8回)、陶山(8回)
(明)◇犠打0 ◇併殺1 ◇残塁6 ◇盗塁2 陶山(4回)、北本(8回) ◇失策2
自慢の速球を生かした。先発の竹田祐投手(政経2=履正社)が流れをつかめず、3回から2番手としてマウンドに上がった伊勢。初戦の福井工大戦では、コントロール重視の投球だったが「流れを変えるために意識してスピードのある球を投げ込もうとした」と登板直後には、自己最速となる151キロを記録するなど速球を中心に投球を組み立てる。テンポよく投げ込んでいき、東農大北海道に3回以降2塁を踏ませず、わずか1安打に抑え、8奪三振を奪い圧倒した。「ナイスピッチングだった。球の質も良かった」(善波達也監督)と監督も太鼓判を押す好投を見せた。
打撃面では今季の明大を象徴するような勝負強さを見せつけた。8回、相手のミスも絡み勝ち越しに成功。なおも2死二塁の場面で今大会わずか1安打だった喜多を迎える。「(勝敗が)どっちに転ぶか分からなかった。勝負をかけるならここしかなかった」(喜多)と外角の直球をはじき返し、バックスクリーンへ特大アーチ。相手を大きく突き放し、主軸の一打で勝利を手繰り寄せた。
38年ぶりの選手権制覇へ残り1勝となった。今季開幕前は決して下馬評は高くなかったが、チーム一丸となって戦ってきた。「明日は森下(暢仁主将・政経4=大分商)にみんなの思いを乗せた球を一球一球放ってほしい」(善波監督)。決勝戦では今季の集大成を見せ、悲願の優勝をつかみ取る。
[下神大生]
――試合後のコメント
善波監督
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「先制本塁打を打たれて攻撃にリズムがない感じだったので、早めの段階で伊勢にスイッチしました。その後もなかなかリズムは出なかったのですが、8回裏に丸山がチャンスをつくってくれて、そこで突破口を開けたのは良かったと思います」
伊勢
――どのような気持ちでマウンドに上がりましたか。
「先発させてもらっているので、期待に応えよう、いい投球をしようという気持ちで投げてました」
――相手の打線を警戒していましたか。
「今日は相手どうこうよりも、自分自身がちゃんとしたボールを投げられていたので、あんなに調子のいい打線も抑えられたと思います」
喜多
――次戦への意気込みをお願いします。
「ここまで来たら勝つしかないので、もう一度みんなでまとまって、自分たちの目標である日本一を取りにいきたいと思います」
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