(7)上原健太、柳裕也

守護神となりチームを支える。上原健太投手(商4=広陵)は自身初めてとなる日本代表に選出。代表の実戦には2試合に登板し、打者8人から4三振を奪う投球を見せている。6月29日に行われたNPB選抜戦では最終回に登板し1回を無失点に抑えるなど、チームでは抑えを任されることが濃厚だ。初めての国際大会を前に、縦の変化など自身の球を試したいと話す上原。緩急巧みな投球で勝利をもたらしたい。
――初めての日本代表ですが
初めての代表入りで、国際大会も初めての経験。全てが初めてなので、これからいろいろな経験ができると思いますが、そういう初めての場面で自分の力を発揮するという難しさというのもあると思います。そこへ調整していかにベストな状態に持っていくかというのが意識していることです。自分がどれだけ通用するのか、楽しみでもあり、不安でもあります。自分の調子がいい時に打者がどれだけどういう反応するのかというのも見てみたいと思います。
――具体的に試すとはどういったことですか
一番は縦の変化球。緩急を含めてそれがどれだけ海外のチームに通用するかというところです。また自分の真っすぐがどれだけ通用するか。配球というよりも自分の球がどれだけ通用するかという部分を基準に考えていきたいかなと思います。色々なバッター、色々なピッチャーの中でできると思うので、学べるものはどんどん学んでいきたい。楽しみだなという気持ちです。
――プレッシャーというのは感じていますか
リーグ戦は特にあまり良くない状態だったので、この状態からどうやって持ち上げていくのか。さらにレベルが上がっていくのでそこに対する緊張感だったりは以前より増しています。
――ユニバに向けた取り組みや練習で意識していることはありますか
ここから球が早くなるとか、変化球を覚えるとかそういうことは難しいと思います。でも制球力、四球を出さないコントロールだとかはもともと持っていたと思うので、そこに戻していく。できるだけ近付けて、無駄な球を投げないというところを意識していきたいと思っています。
――明大からは他に3選手が選出されていますが
気持ち的に助けられる部分というのはあると思うので、心強いです。
――自信はありますか
マウンドに上がれば自分の状態がどうであれ、自信を持って、思い切ってやっていくという気持ちで臨みたいなと思います。マウンドに立った時の気迫だったりそういうところに自信を持って行きたいです。
――最後に目標をお願いします
まだ大学JAPAN優勝というのは無いので、そこを目指す。チームの役に立てるように取り組んでいきたいと思います。
――ありがとうございました
◆上原健太 うえはらけんた 商4 広陵高出 190cm・86kg 投手 左投左打
先発の座を虎視眈々と狙う。柳裕也投手(政経3=横浜)はここまでの壮行試合4戦中2戦に先発。6月20日東芝戦では3回を無失点4奪三振。同30日に行われた韓国大学選抜戦でも3回を無失点に抑える好投を見せている。「手元の真っすぐの勢い、変化球のブレーキがあった」と善波達也監督も評価。田中(創価大)、吉田侑(東海大)、澤田(立大)ら本格派右腕が揃う代表の中でも本戦の先発を任される可能性は十分にある。
――代表に選ばれた時の気持ちについてお聞かせください
大学生になってから今まで、明治の先輩方が代表に選ばれるのを見てきました。自分も続きたいという気持ちでやってきたので、選んでいただいたときは嬉しい気持ちでした。選んでもらったからには、しっかりと結果を出さないとという気持ちでいます。
――ユニバーシアードをどう捉えていますか
周りのピッチャーはすごい選手が集まっているので、そういう選手と野球をする機会を大事にしたいです。選考会に行ったときもそうだったのですが、いい刺激も受けますし、そういう選手と野球をすることで、自分の力はまだまだ足りないと思わせられます。
――どんな部分で勝負していきますか
縦のカーブを買ってもらっての代表だと思うので、変化球だったり、インコースアウトコースしっかり投げきる制球を出せていけたらなと思います。
――世界との戦いです
自分の力がどこまで通用するのか楽しみです。
――ありがとうございました。
◆柳裕也 やなぎゆうや 政経3 横浜高出 180cm・80kg 投手 右投右打
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