
(32)リーグ戦後インタビュー 菅野剛士、上西達也

――今シーズンを振り返っていかがでしたか
早い段階で優勝がなくなってしまって、非常に悔しいシーズンでした。個人としては、春のオープン戦から状態が良かったのを維持できるかなということを思っていたのですが、最終戦までそのいい感覚でいけたので、個人としては充実していたリーグ戦になりました。
――リーグ戦でターニングポイントとなった試合はありますか
慶大戦です。慶大には優勝したシーズンでも勝ち点を落としていたので、そこに勝っておけば優勝が見えてくるカードだったと思います。そこでまた負けてしまったというのは、すごい響いたんじゃないかと思います。
――チームとしてミスから失点につながる試合がありましたが
ミスをした方が負けるというのはあるんですけど、ミスするのは仕方ないと思うので、それをいかにして最小限にするかとかだと思います。でも自分はそこじゃなくて、チャンスで勝ち越せなかった部分をもっと追い求めていった方がいいと思います。
――全ての試合で4番を任されました
オープン戦でもほとんど4番だったので、そこは自分が4番を打つという強い気持ちがありました。4番は打線の一番の軸だと思うので、自分が機能していかなくてはとは思いましたけど、そんなに重荷になることはなかったです。
――安打数の半分以上が長打でした
長打を狙ったのは最後のサヨナラのときだけです。それ以外は狙ったりしなくて、ただボールを打っていくことで結果的に長打が多かったのだと思います。
――シーズンで本塁打2本は初めてです
数字的にはいい数字だと思いますけど、他にも打てるボールが何球もきていたので、2本で満足しないでいたいです。練習ではホームランを狙って打つことはしていますが、試合ではしてないです。
――今季で一番良かった打席はありますか
最後の立大戦でのサヨナラです。みんながつないで、自分がしっかり返せたのは良かったです。しっかり秋につながる勝ち方ができました。
――打率、打点ともにチームトップでした
チームでトップというのは非常にいいことだと思うんですけど、その数字が試合の勝ち負けにつながったかというと、そうでないところもあるので、数字をどれだけ勝ちにつなげられるかということが課題かなと思います。でも4番の自覚をしっかり持てていたことが結果につながったと思います。
――他にも四球の多さが目立ちました
それはいいことだと思っていて、試合の中だったらヒットのうちだし、チャンスメイクもしてるので、これからも続けていきたいです。状態も良かったので球がよく見えていたのもありますし、全ての状態の良さがつながってフォアボールにつながったと思います。毎日、ブルペンで球を見ることはしてきたので、それも少なからず試合に生きたと思います。
――4番の存在感を見せつけることはできましたか
チームが勝っていないので、できてはいないと思います。勝ちにつながるからこそ4番の仕事ができたと思うので、そこはまだまだです。
――オフには重点を置いていた守備はいかがでしたか
後ろを越される打球が少なかったので、守備を練習しておいて良かったなと思います。これからの夏でも守備についてはもっとやっていきたいです。
――守備の他にもこの夏、意識していくことはありますか
守備はもちろん走塁に関してチームとしても磨いていきたいです。走塁ということは攻撃なので、打撃にもつながると思います。走塁はうまいほど相手にプレッシャーを与えられるので、そこはやっていきたいです。打撃でも相手の決め球に対しての対応を上げていきたいです。
――秋はラストシーズンになります
4年間やってきた成果と最後にいい結果で終わりたいです。
――改めて秋への抱負をお願いします
この4位があったからこそ、秋に優勝して日本一になれたと言えるようにがんばりたいなと思います。
――ありがとうございました。
◆菅野剛士 すがのつよし 法4 東海大相模高出 171cm・75kg 外野手 右投左打
試合 | 打数 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 四死球 | 打率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
今季 | 12 | 38 | 14 | 6 | 2 | 2 | 8 | 1 | 0 | 13 | .368 |
通算 | 81 | 259 | 75 | 26 | 4 | 5 | 37 | 6 | 5 | 43 | .290 |
上西達也外野手(営4=明大中野八王子)はこれまで代打の出場が多かったが、今季は7試合でスタメン出場。競争の激しい外野手の中で存在感を示した。また、規定打席に達しなかったものの、打率も3割7分5厘。ラストイヤーでスタメンを勝ち取り、見事に結果を出した上西にシーズンを振り返ってもらった。(この取材は5月30日に行ったのです)
――今シーズンを振り返っていかがでしたか
出だしはいい感じにいったんですけど、中盤から終盤にかけて思ったようにいかなくなって、疲れとかもあると思うんですけど、そんなこと言ってられないので、その課題が出たかなと思います。
――チームとしてターニングポイントとなった試合はありますか
慶應戦で勝ち点を取り切れなかったところが大きかったです。去年やられてるということはミーティングでも話してましたし、何が何でも勝たなきゃいけない相手でした。でも、負けてしまったのが現実でチームとして力不足だったと思います。
――去年のチームとの違いは何か感じましたか
粘りが持ち味であったのに、追い付いた後に勝ち越せないというそれができなかったのはすごく感じました。リードされていて追い付いても、サヨナラ負けをしてしまったり、前半に点を取れずに後半取り出しても遅かったです。
――スタメンと代打での出場では違うものがありますか
あまりないと思っていたのですが、守備の面でも代打と違って集中力がうまく維持できてなかったなと思います。代打だとチャンスは1回しかないんですけど、スタメンでも同じ気持ちでいってるのですが、どこかで違うこと考えている自分がいました。
――シーズン序盤は当たりが止まりませんでした
今年の1、2月はあまり調子が良くなくて、キャンプに参加してから徐々に上がってきて、そこでシーズンに入りました。最後の年というのもあって気持ち的にも充実していたのでそこがつながったと思います。やるしかないという感じでした。
――シーズン前にはどのようなことをされていましたか
特に変わったことはしていなかったです。でも、オープン戦でも使っていただくことが多くて、それがいい感じに結果につながったのかなと思います。
――今季は一般入部の選手が多く活躍しました
一般と推薦もやっていく中で誰が出ても大丈夫な状態になっていなければいけないのがチームなので、特に一般だからという考えはなかったです。
――後輩の生山太智外野手(営2=明大中野八王子)も活躍しました
特に同じ高校だからとかは意識しないですけど、付属だからとか諦めることもあるかもしれないですけど、入部当初は差を感じていたのですが、がんばれば結果が出る姿を見せたりしていきたいです。
――打率は3割台を残しました
やっぱりチームが勝たないと意味がないと思っていて、チームに貢献できるバッティングをしたいという思いがあったんですけど、いいところで打てずに終わってしまった部分がありました。数字は残っているんですけど、バッティングとしては良くなかったなと思います。
――技術面で課題だと感じるものはありましたか
初球振りにいこうという意識は常に持っているんですけど、厳しい球とかだと振りにいけない自分が出てしまいました。技術面というよりは気持ちの問題が出てしまったと思います。スタメンだと打席があると思って選んでしまう部分も少しあったのかなと思います。
――そこをどのように修正していきたいですか
やっぱり初球から振りにいくということは、自信を持っていないとできないと思うので、練習からしっかり振り込んでいったり、打撃練習でも初球から打ち損じしないという意識から変えていきたいと思います。
――この夏はどのようなことを意識していきますか
夏はとりあえず振り込もうかなと思います。バッティング練習だけだとスイングがなあなあになるというか、もっと基礎を固めていかないといけないと思います。あと、左ピッチャーが打てていなかったと思うのでその対策もしていきたいです。守備の面でも、送球が劣っているので安定した送球ができるようにと思います。あとはチームとして連係がうまくいっていなかったので、キャッチボールからしっかりやりたいです。
――秋はラストシーズンになります
秋は4年生は最後になるので、やっぱりいい形で終わりたいです。個人的にもチームに貢献していきたいです。
――改めて秋への抱負をお願いします
秋の日本一のためにもう始まっているので、一日一日をしっかり過ごしていきたいです。
――ありがとうございました。
◆上西達也 かみにしたつや 営4 明大中野八王子高出 175cm・70kg 外野手 左投左打
試合 | 打数 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 四死球 | 打率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
今季 | 10 | 24 | 9 | 2 | 0 | 1 | 5 | 0 | 1 | 1 | .375 |
通算 | 27 | 37 | 14 | 3 | 0 | 1 | 7 | 0 | 1 | 5 | .378 |
関連記事
RELATED ENTRIES