
(25)慶大戦事前インタビュー 加嶋選手、加藤拓選手

<加嶋選手>
――現在の調子はいかがですか
加嶋:まずまずというとこですね。まだ本調子ではないですけど。
――投手陣全体としてはいかがですか
加嶋:オープン戦でもあまり点を取られなかったので、いい調子でやれていると思います。特に4年生がやっぱり最後のシーズンということで気持ちが入っているなという印象が強いです。
――秋に向けて取り組んできたことは何ですか
加嶋:下半身強化のためにウエイトやランニングをやりました。あと、前腕や股関節回りも弱いので、その強化にも取り組んできました。
――春を振り返ると、どんなシーズンでしたか
加嶋:チームが優勝したのはもちろんうれしかったのですが、自分としては最後ケガで投げれなくて、1シーズンを投げ切れなかったので、悔しかったです。
――収穫や課題は得られましたか
加嶋:結構1試合目に投げさせていただいて、相手のエースと投げ合いながら成績を残すことができたのは収穫だったと思います。課題は、本当に序盤で崩れてしまったりとか、いい時と悪い時の差が激しかったことかなと思います。
――明大打線の印象はいかがですか
加嶋:僕の中では高山(俊外野手・文3=日大三)のインパクトが強いです。すごく相性が悪くて通算でもだいぶ打たれているので。他の選手たちは、強いチームと対戦しているなという感じの印象です。やっぱり高山が怖いので警戒したいです。
――春にリーグ戦で投げているときの調子はどうでしたか
加嶋:好不調はありましたが、基本的には良かったです。明治と対戦した時の調子自体は良かったです。1回戦では変化球を使いすぎてしまっていまいちでしたが、3回戦でストレートを増やしたら、いいピッチングができたので良かったです。
――マウンドで大切にしていることは何ですか
加嶋:一番はフォアボールを出さないということです。多くなるとリズムが悪くなってしまうので、四死球には気をつけています。
――現在の自分の投球スタイルはどういったものですか
加嶋:決してストレートは速くないので、変化球やコントロール、あとはバッターの打ち気をそらすようなタイミングの外し方だったり、投球術を駆使して抑えていくという感じです。
――この秋はどんなシーズンにしたいですか
加嶋:チームの勝ちに貢献できれば一番いいと思います。個人的には春は四死球が多かったので、それを減らせるようにしたいです。
――数字の目標はありますか
加嶋:特にそれはないです。僕に勝ちがつかなくてもチームに勝ちがつけばいいと思っています。春は監督から5回3失点まではオッケーだと言われていて、同じことを秋にやっても意味はないと思うので、5回を1失点、2失点で抑えて、ゲームを作れればいいなと思います。
――ありがとうございました。
<加藤拓選手>
――昨季を振り返っていかがでしたか
加藤拓:春のリーグ戦は優勝という結果で終わって自分自身は先発の中の一人として役割を果たせたかなと思います。
――昨季は自己最高の成績を残されましたが、要因はなんでしょうか
加藤拓:去年の秋から投げさせてもらっていて、去年は後半に球威や球速が落ちてしまい、そこで打たれることが多かったですが、今年は1回から9回まで同じ球威で投げられたので、そこが大きく変わったところかなと思います。
――やはり一番の武器はストレートでしょうか
加藤拓:そうですね。ストレートです。それを磨くためのウエイトトレーニングや投げ込みは入学以来継続してやっています。ウェイトと関連して、食事も意識し始めました。それは最近のことで、より良い体、戦える体を作るために少しずつ変えていっているつもりです。
――印象に残っている試合は
加藤拓:早慶戦です。優勝が懸かっている試合というか、早慶戦自体が大きなものなので、人の入りも違いましたし、そういう舞台で投げられたというのが一番印象に残っています。
――昨季は打線も好調でした
加藤拓:点を取られてしまっても粘り強く投げていれば逆転してくれる打線だったので、そこはすごく安心して投げることができました。
――今季の目標を教えてください
加藤拓:今季防御率のタイトルを取らしてもらったんですけど、ベストナインは有原さんでした。例年、ベストナインは最多勝の人がとっているので、僕が勝ち星をたくさん取ることでベストナインを取れるのであれば、それが1番チームの優勝に近づくということになります。できるだけ多く勝てるようにと思っています。ただ、自分は大学に入ってからずっと、自分は活躍できるとは思っていなかった人間なので、目標を決めるというよりは自分ができることを精いっぱいやろうと。毎シーズン毎シーズン与えられたポジションでしっかり活躍できるようにと思っています。
――最後に秋への意気込みをお願いします
加藤拓:春に優勝したので、そういうふうに相手も見てくる。そこをしっかり返り討ちできるように、頑張りたいと思います。
――ありがとうございました。
[尾藤泰平・萬屋直]
関連記事
RELATED ENTRIES