(22)慶大戦事前インタビュー 高多助監督

<高多助監督>
――8月に母校の助監督に就任されていかがですか
高多助監督:助監督という立場ですけれども、高校野球の監督を辞めてから3年半になりますので、選手の動きを見たりというのはリハビリが必要でしたね。
――就任後1カ月程経ちましたが
高多助監督:すぐにキャンプが始まったりオープン戦も何試合かやってきたので、戦力、個々の能力は把握できたと思います。
――春のシーズンは優勝しましたが、どんなことが要因だったと思いますか
高多助監督:簡単に言うと、竹内監督になって2カ月直接指導されて、その間にどういう野球をしないといけないか選手自身は分かったと思うんですよね。その方針を選手自身が消化して、自分たちがいかに考えいかにプレーするかを江藤監督代行がうまく引き出していたと思います。
――打ち勝つ試合が目立ちました
高多助監督:バッティングそのもののポテンシャルを持った選手が多くそろっていて、打線がうまくつながった結果としてよく打てたんだと思います。攻撃の方は春とほとんどメンバーが変わらないので、当然春のようにできないと、他の学校のマークもきつくなってきますので、難しいと思いますね。
――逆に課題などは見つかりましたか
高多助監督:自分たちのできることを試合でやることは難しいですが、現状に甘んじることなくさらに進歩させることが秋のポイントになることだと思います。
――就任後はどういった練習に重点を置いて取り組んできましたか
高多助監督:攻撃、守り、体力という3つの要素が野球には大事だと思っていて、この要素を伸ばしてもらいたいというのが基本的なところでした。体力がないと精神力も付いてこないので、体力があって全ての技術や戦略の土台にもなるのでここが一番大切だと捉えてやってきています。
――収穫はございましたか
高多助監督:ピッチャーは自分が投げている間は大崩れしないようになど、それぞれの役割を明確にしてきました。ピッチャーは大崩れしなくなったのが成果で、バッターはよく振れていることが成果です。試合では相手に対して集中する、ボールに対して集中することができています。
――ピッチャーの中心は
高多助監督:加藤、加嶋、三宮です。他にも4年生の石崎、明、佐伯はかなりレベルアップできたと思うので、リーグ戦で活躍してくれることを楽しみにしています。その他はこれからですね。リーグ戦の様子を見ながらいいのがいれば引き上げようと思います。候補はたくさんいます。
――野手では台頭してきた選手はいらっしゃいますか
高多助監督:野手はレギュラーが固定されているので特にはいないです。キャッチャーは右打者の小笠原と左打者の須藤を併用しようと思っています。
――主力野手への期待は大きいですか
高多助監督:特に1、2番の佐藤旭と山本泰は春全然だめだったので、もうちょっと実力を出してくれればいいですね。心配はしていません。春の分を取り返してくれると思います。
――明大の印象はどうお持ちですか
高多助監督:今はいい選手がそろっていて強いです。投打にバランスが取れていて手強いなという印象です。
――他の大学に対する印象は
高多助監督:春はどこの大学も実力のある選手が額面通りの力を発揮できていませんでした。ただ、秋は4年生が頑張るシーズンになるのでどこも強いです。1つ1つ勝っていきたいです。
――秋の意気込みをお願いします
高多助監督:選手が力をゲームでしっかり出せるようにするのが監督の仕事ですので、いい試合をできるようにしたいです。
――ありがとうございました。
[森光史]
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