(20)連勝の波に乗り 法大戦を制せ!/法大戦展望

2014.10.10
 連勝の波に乗り、勝利を重ねる。今カードの相手は法大。昨季は、5位に沈み不本意なシーズンを過ごした。その法大から勝ち点を奪ったものの、1回戦では畔上にサヨナラ打を浴び、先勝を許した。2、3戦目も2点差以内のシーソーゲームを制し、辛勝。簡単に勝ち点を奪える相手ではない。しかし今の明大には勢いがある。リーグ優勝のため勝負の後半戦へ向け連勝で勢いを加速させる。

 大黒柱を打ち崩す。最大の敵となるのは、1回戦の登板が予想されるプロ注目の石田。最速150kmの直球と鋭いスライダーが武器の左腕もラストシーズンを迎えた。しかし今季は苦しい投球が続いている。チームが不調に陥ると、法大の大黒柱として重責を負った。1、2戦目ともにマウンドを任される場面が増え、既に6試合中5試合に登板。リーグ開幕前から神長監督も「お前が背負って行けよと常日頃から言っている」と石田に対する期待は大きい。悪い流れを払拭するために彼の活躍は必須だ。対戦打者は100人とリーグトップ。しかし序盤で打ち崩される展開や、好投しても打線とかみ合わず未だ未勝利。チームの核である石田をどう打ち崩すかが、勝利へのカギになる。さらに法大の投手陣には石田だけではない。2回戦には今春から頭角を現したチーム期待の変則右腕・玉熊も続くことが予想される。中継ぎを任せられている鈴木貴や三浦も多くの試合に登板し無失点で次につないでいる。

 序盤から明大のリズムに引きずり込む。打率リーグトップの高山俊外野手(文3=日大三)を中心とする上位打線で塁を果敢に攻め、好調の石井元内野手(営3=履正社)につなげてビックイニングをつくりたい。石井は早大2回戦で初回の満塁本塁打を放った連勝の立役者。打点もここまでリーグトップの9打点。勢いこのままに法大戦も初回から攻撃の手を緩めることなく、一気に攻め立てたい。

 長打力のある打線が立ちはだかる。しかし本来の力が出せず、今季は思うような結果が残せてはいない。だが4番に座る畔上や、ベストナインの佐藤竜など兵がそろう打線。昨季、畔上が完投勝利目前の山崎福也投手(政経4=日大三)から9回2死からサヨナラ適時打を放ったことは記憶に焼きついている。佐藤竜も昨季の打率はチームトップの3割5分1厘。さらに勝負強さの光る金子、切り込み役のスイッチヒッター・若林などくせ者が揃う。

 層の厚い投手陣で迎え撃つ。伊藤諒に「最強」と言わしめた投手たちは早大戦で安定感を見せた。強力早大打線に対し1回戦では山崎、2回戦では柳裕也投手(政経2=横浜)の好投で無失点に抑えた。特に柳は8回2死まで無安打に抑え、完封するなど絶好調。法大にも最後まで付け入るスキを与えずに勝利を収める。
 今季不調に苦しむ法大だが気を緩めることは許されない。開幕4連勝と実力、勢いともに味方につけていることを証明した明大。今週もチーム一丸となって結果を残す。見据えるのは覇権奪回のみ。連勝でリーグ後半戦へとつながる戦いができるか。チームの真価が問われる。

[川合茉実]

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対法大戦 
10月11日 11時試合開始予定(一塁側)
10月12日 14時試合開始予定(三塁側)

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分

シーズン スコア 成績
過去の法大戦スコア
14年春 ●1-2 3位
○5-3
○4-3
13年秋 ○5-2 優勝
○5-3
13年春 ●5-9 優勝
△5-5
○6-3
○3-2
12年秋 ●1-6 4位
●2-3
12年春 ○4-2 4位
△4-4
●4-5
○5-3
11年秋 ◯9-8 優勝
●1-3
◯3-2
11年春 ◯5-2 4位
●1-3
●0-2
10年秋 ◯4-1 4位
●5-8
●1-0
10年春 ◯6-5 3位
◯4-2
09年秋 ◯5-1 優勝
●1-3
○3-2
09年春 ●3-5 3位
●4-5
08年秋 ◯3-0 3位
◯7-0
08年春 ◯7-2 優勝
△2-2
○6-0

試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第5週  10/10現在
明大       ○○    ○○ 4 4 0 0 2 1.000
立大    ○○    ○○    4 4 0 0 2 1.000
慶大    ●●    ○○ ○○ 6 4 2 0 2 .667
早大 ●●       ○○ ○○ 6 4 2 0 2 .667
法大    ●● ●● ●●    6 0 6 0 0 .000
東大 ●●    ●● ●●    6 0 6 0 0 .000