
(7)東大戦事前インタビュー 石上選手、初馬選手

<石上翔太選手>
――昨季を振り返っていかがでしたか
石上:前半の明大、慶大のあたりは調子が良かったのですが、早大との試合でフォームを崩してしまってそれが結局戻りませんでした。前半は良かったのですが後半はうまくいかなかったので、結果的に結構悔しいシーズンだったのですが、前半のようにきちんと自分の球が投げられれば抑えられるということがわかったので、収穫のあるシーズンでした。
――夏はどのような取り組みをされましたか
石上:とにかく僕は身体が頑丈なので、普通の人より投げ込んでも壊れないので、死ぬほど球を投げました。特に打者相手に投げ込みました。ブルペンだとどうしても打者に向かっていく気持ちになれなくて、ブルペンで投げているのと対打者で投げているのでは感覚が全然ちがうので、そういった意味では試合に近い練習をたくさんできたかなと思います。オープン戦も調子はいいです。
――今の課題は何でしょうか
石上:テンポのコントロールですかね。調子の良いときにはポンポンポンと三者凡退みたいに打ち取れるのですが、打たれだすと止まらないみたいなことがあるので、そういう時に一呼吸置いて、いかに自分の中と相手の呼吸を乱すかという、テンポをコントロールできればいいなと思います。
――明大の印象はいかがでしょうか
石上:勝つと考えたときに、あの投手力を崩せないことにはどうしようもない上に、坂本くんが投手に合わせてすごく良いリードをしているので、バッテリーを研究しないといけないなと思います。
――理想とする投球を教えてください
石上:これは高校のときから意識していることなのですが、東大の投手は投げるだけで、「攻撃は任せた」みたいな人が多いんですけど、自分は攻撃につながる良いリズムを守備からつくりたいと思っています。それに毎球関われるのは投手だけなので、自分がものすごい短い守備の時間でスリーアウトを取って、球場全体の空気を変えて全体の流れを攻撃に持ってくるというのを心がけていますね。三振とかには全くこだわってないです。それこそ3球でチェンジになるのが理想です。
――秋の目標をお願いします
石上:とにかく1勝。あまり大きい声では言えないですけど、自分が投げて1勝しないと絶対に満足できないタイプなので、自分で1勝したいです。
――ありがとうございました。
<初馬眞人選手>
――昨季を振り返って
初馬:単純に打てない守れないっていう、勝つ要素が見当たらないシーズンだったなという感じです。とにかく打たないと始まらないので秋に向けては打撃をしっかりとやっていきます。
――夏はどのような取り組みをされましたか
初馬:長打が打てないと相手の守備も前に出てくるし、「長打がないから甘いところに投げてもいいや」という気持ちにさせて相手を楽にさせてしまっているので、長打を打てるようなスイングを身につけられるようにということでやっていました。オープン戦でも1本ホームランを打てたので、よくなってきているとは思います。
――チームの雰囲気はいかがでしょうか
初馬:練習のときからいい雰囲気をつくっていこうというのがあったので、アップのときから積極的に声を出して雰囲気をつくれてやっています。
――京大の活躍は刺激になっていますか
初馬:同じ国立大で、定期戦で田中君を打てなくて、このままではだめだと。京大は雰囲気もよくて、「リーグ戦で俺たちは勝ってるんだ」というような強いチームの雰囲気というのを肌で感じることができて、いい機会になりました。
――明大の印象はいかがですか
初馬:強い。めちゃめちゃ強いですね。オールスターに参加したときに明大が同じチームだったのですが、明大の投手が投げているときに外野を守らせてもらって、後ろから見て、球は速いしコントロールはいいしでうちの投手陣とのレベルの差を感じて感動してしまいました。(笑)そういう投手陣相手にやらなきゃいけないっていうのが厳しいなと。それでもなんとかして対策を立てて崩していかないといけないと思っています。
――ラストシーズンへの思いを聞かせてください
初馬:なんとかして一回でも勝って終わりたい。ただそれにつきます。もし勝てなかったら僕がここで野球をやった四年間という意味っていうのが自分で見出せなくなってしまうので。
――秋の目標をお願いします
初馬:1勝。とにかく一つの勝ちを全力で取りに行くことです。ピッチングでいかに相手を抑えて、いかに攻撃で点をとるか。結局取れる点は限界があると思うので、いかにして失点を抑えるかが大事になってくると思います。なんとかして勝ちたいです。個人としては、たくさん打てるようにしたいです。
――ありがとうございました。
[原大輔]
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