
(6)東大戦事前インタビュー 浜田監督、有井主将

<浜田監督>
――チームの調子はいかがですか
浜田監督:去年の夏に比べたら圧倒的にいいですね。打線のつながりもいいです。投手陣はベンチ入り6人枠というところでレベルの高い競争をしています。
――成長してきた選手はいらっしゃいますか
浜田監督:投手では2年の吉川。野手では1年のショートをやっている山田、それから2年のキャッチャーの喜入ですね。この辺が夏を通じて成長した選手です。喜入が成長してきたことで捕手を任せられます。そして笠原を外野にコンバートして打撃に専念させる。そういったところはチーム全体として良かったですね。
――昨季の反省と課題は何でしょうか
浜田監督:チーム打率1割3分8厘と、まず点が取れないというところですね。投手は失点が非常に多かったです。1試合につき平均10点近く取られてるのかな。まあとにかく四球がもとで取られた点数が1シーズンで30点くらいあった。そこが投手の課題です。
――この夏はどのような取り組みをされましたか
浜田監督:まず走り込みました。北海道に行って1日20㎞走りました。振り込みもしましたし投手陣は投げ込みました。
――明大の印象はいかがですか
浜田監督:明大さんからすると初戦、我々からすると2戦目に当たるんですね。それを考えると初戦の慶大さんで良い勝負をして良い形で明大さんに臨むということです。まあ明大さんは強すぎて余り分析する気にもならないのですけど、そういう意味では我々が有利かもしれませんね。
――秋のキーマンとなる選手をどなたでしょうか
浜田監督:右のエース・辰亥、左のエース・白砂の2人です。この2人にはとにかく試合をきっちり作ってほしいと、だから前半をゼロに抑えてもらいたい。あとは試合に出た人みんなが9分の1のキーマンですね。
――秋の目標をお願いします
浜田監督:連敗ストップ。ひとつ勝つことですね。打線には点とるために打席に入ってるんだと、安打を打つためではなく点とるために打席に入ってるんだとじゃあそれぞれ役割があるでしょと。こういう意識を普段から練習で取り入れてやっています。勝負事は五分五分なので、ひとつ勝って連敗を止めます。
――ありがとうございました。
<有井祐人主将>
――昨季を振り返っていかがでしたか
有井:自分はあまり試合に出ていないのですが、外から見てて思ったのは課題が打力であるということ。あと、秋に比べて投手の踏ん張りがきかないというか、結構大量点を取られる試合が多くて、攻撃ももちろん大事ですが、守備をもっときちっとしないといけないなと思いました。投手を中心としてロースコアに抑えるのが基本で、あとは攻撃陣ががどうやって少ないチャンスを生かすか。長打も必要ですね。そういうシーズンでした。
――夏はどのような取り組みをされてきましたか
有井:基本は4対3で勝つことを目指すというのは監督さんの方針として決まっているので、いかにして3点に抑えて4点をとるかというのは春も意識してやっていました。ですが個人的には長打を打てる人が2人いれば得点力も増えると思うので個人的にはその一人になりたいなと。その精度を上げていくことにも取り組みつつ、守備の面でも外野を引っ張っていく、それらを基本として取り組みました。チーム的には試合に勝つ経験を増やすことが第一ですね。どういう試合展開にもっていったら試合に勝てるかという感覚を身につけていくというのをオープン戦でやってきました。その結果として確実に勝ち試合の数は増えていますし、完封で負けるというのがほぼなくなってきているので、得点力に関しては少しずつ付いてきてるのかなと。打線のどこからでもチャンスを作るというのはできてきているかなと感じます。
――課題としていることは何でしょうか
有井:もう1点ほしいというところで攻撃が終わってしまうのと、投手の四球や失策などから失点してしまうというパターンがあったので、そこはやはり改善すべきですね。四球や失策を連鎖させないところと、打つべき人がもっと打ってチャンスを持続させていくことが課題です。
――チームとしての目標をお願いします
有井:まず1勝です。リーグ戦になると相手のレベルが上がるので、緊張感のある神宮という舞台で力を発揮することを難しくとらえすぎないようにしていきたいです。やはり根底にあるのは野球を楽しむということだと思います。自分が野球をできていることを楽しいとか、そう考えて臨めば心に余裕も出てきますし、普段の力を出せるのではないかと思います。
――個人としての目標は何でしょうか
有井:3割2本塁打7打点。そしてノーエラーです。あと、野球をやるのが最後なので、やはりシーズン通して試合に出たいです。全力プレーをできる状態で試合を積み重ねていくというのが目標です。ケガを繰り返さないようにケアをしっかりしていきます。準備を万端にした状態で、いざ試合となってリミッターが外れて全力プレーで勝負した結果ケガというのは仕方ないと思うので、それに至るまでの準備やケアをしっかりして臨みたいです。
――秋の意気込みをお願いします
有井:なにがなんでも勝つということです。自分たちの4年間の集大成として勝ちたいというのがあるが応援してくれる人がいる以上、六大学でやっている以上はそこに責任もありますし、自覚を持って、全力でプレーして、勝利という形で応援してくださる方々に恩返しできればいいなと思います。恩返ししないといけないです。
――ありがとうございました。
[原大輔]
関連記事
RELATED ENTRIES