
早大に勝利し全日本へ向けて好スタート/オープン戦
会心の一撃だった。5回裏先頭の久保田が左前安打で出塁すると3番加藤直紀主将(商4=明大中野八王子)が四球、4番橋本健史内野手(商4=明大中野八王子)が左翼への安打で無死満塁とする。1死後、6番多々野が快音を残すと打球は右翼へ飛び込む満塁ホームランとなり試合を決める一打となった。「最低外野フライを打つ意識で打席に立った」と多々野。チームバッティングを意識した結果が最高の結果につながった。
立ち上がりがうまくいかなかった。先発のエース・赤尾は初回、先頭の堂園(早大)に初球を左翼へ二塁打を打たれる。その後犠打で1死三塁とすると3番高橋(早大)に初球を左翼に運ばれ簡単に先制点を許してしまう。その後修正して3回3安打1失点でマウンドを降りた。赤尾は「思っていた以上に高く浮いてしまった」と初回を振り返った上で「悪いなりのピッチングをしないといけないので立ち上がりに簡単に打たれてしまったのはいけなかった」と初回の投球を悔やんだ。
8月13日に全日本大学選手権の初戦が行われる。「勝負弱さや先制できないことを修正しないと全日本で強い相手と対戦したとき勝ち切ることができない」と橋本健は全日本に向けてのチームの課題を語った。全日本へ向けて残り少ない試合で修正点を直し、初戦を万全の状態で向かえたい。
[常光純弘]
試合後のコメント
赤尾
「今日は球がまとまってなかった。そういう日はそれなりのピッチングをしないといけないので立ち上がりに簡単に打たれてしまったのはいけなかった。初回は球が思っていた以上に高く浮いてしまった。おととしの全日本も去年の清瀬杯も初戦の先発を任されたし今年も初戦を投げたい気持ちはある。だけど相手との相性や調子などの関係でどうなるか分からないのが気持ちはそこに持っておきたい。今後初めて対戦するチームも多いが自分のスタイルとして打たれても点は与えない粘りのピッチングというのがあるのでそれを崩さずにやっていけたらいいと思う。今日も1点で抑えられたし自分のスタイルもしっかり整えて自信を持って全日本を迎えられたらいいと思っている」
橋本健
「今日はリーグ戦で負けた早大との試合で勝つことができた。勝つことは大切だが勝負弱さや先制できないことがリーグ戦の課題だったのでこういったところを修正しないと全日本で強い相手と対戦したとき勝ち切ることができないので全体ではあまりないが個人が打順や自分の役割を理解しているのでチャンスで打順が回ってくる打順で少し考え方を変えたりするなどささいなことでもきっかけをつかんで1カ月後の全日本に向けてしっかり準備ができるようにすることが今回の練習試合の意味だと思う。寶田(慎太郎・営3=東北)がいないということで出塁できる打者が一番いいということで酒井を1番で起用した。全日本では誰がケガとかどんな状況になるのかわからないのですがその中でいろいろ試すということで今回酒井を起用した。今日は初めて対戦する投手だったがストレートに自信があるということでそのストレートを打とうと思った。1打席目は狙っていた通りだったのでいい形で打つことができた。3打席目はスライダーを打ったがそれも追い込まれてからうまく打つことができたので今日は内容的にも良かったと思う。リーグ戦途中から4番を打たせてもらってチャンスで打席が回ってくることが多いし、勝負所で4番に回ってくることを感じているので4番が打てれば勝利に近づけると思うので公式戦でなくてもしっかり点を取り切ることができるようにしたい。4番次第という試合も今後あると思うのでそういうのも想定してチームが勝つためにできる打撃を打席ごとに考えてこれからやっていきたい」
多々野
「今は徐々に調子が上がっているので全日本までに万全の状態にしていきたい。5回の満塁ホームランの打席は、ノーアウトだったので最低でも外野フライを打つ意識を持って打席に立った。その結果がたまたまホームランにつながっただけのこと。僕は打撃を買われているのでそこをアピールしていきたいですし、個人としての役割をしっかり認識してプレーしていきたい」
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