(33)宿敵早大との大一番 連勝で優勝へ望みつなげる /早大戦展望

2014.05.16
 宿敵を倒し、優勝に望みをつなげる。第3カードの法大戦では接戦を制して勝ち点を獲得した。現在、4勝3敗1分の勝ち点2で3位に付け、優勝へ向けて一戦も負けが許されない状態だ。対する早大はここまで順調に勝ち点3を獲得し現在2位。投打ともに充実の戦力を備え、覇権奪回を狙う。優勝戦線に生き残るために、何としても勝ち点を獲得したいところだ。

 六大学屈指の豪腕・有原が明大打線に立ちはだかる。第1戦での先発が予想される有原はここまで3勝1敗、リーグトップの防御率1.20をマーク。最速156㎞の剛速球とキレ味鋭い変化球を巧みに投げ分け、相手打線を封じ込める。第2戦以降も、東大2回戦でリーグ戦初勝利を挙げて波に乗る竹内や、リリーフとして安定した投球を続ける吉永らが控え、盤石の投手陣を誇る。
 対する明大は、第1戦の先発にはエースの山崎福也投手(政経4=日大三)が予想される。エースを援護するためにも層の厚い早大投手陣を何としてでも打ち崩したい。打線は現在リーグトップの打率5割4分2厘をマークする植田弘樹内野手(文4=関西)や、ここまで計13安打と好調の高山俊外野手(文3=日大三)、そして法大2回戦で本塁打を放ち復調を果たした菅野剛士外野手(法3=東海大相模)ら主軸の活躍が期待される。特に菅野は有原を得意としており、ここまでのリーグ戦の対戦結果は打率3割0分8厘、打点5と当たっている。つなげる野球で強力投手陣を打ち崩す。

 破壊力満点の打線に要注意だ。早大は今季3本塁打の4番に座る武藤を始め、主将の中村、小野田といった長距離砲がそろう。前カードの東大戦では2試合でチーム計本塁打4本、25得点の猛攻ぶり。チーム打率はリーグトップの3割2分1厘。下位打線まで強打者がそろい、高い得点力を誇る。強力打線をどこまで封じ込めるかが勝負のカギを握る。
第1戦での先発が予想される山崎はリーグ序盤こそ不安定だったが、法大戦から制球力が安定し、本来の力を発揮し始めた。早大打線を前に完全復活なるか、期待が懸かる。第2戦の先発が予想される上原健太投手(商3=広陵)は、法大3回戦で最終回にサヨナラの危機を背負いながらも気迫の投球で無得点に抑え、チームに勝ち点をもたらした。持ち前のキレのある変化球と角度ある直球を武器に、ワセダ打線を封じ込める。

 打線に活気が戻ってきた。序盤は得点力不足に泣いた明大だが、法大2回戦から打線に当たりが出始めた。ケガで出遅れていた糸原健斗内野手(営4=開星)と福田が安定し、持ち前の粘りの野球が戻ってきている。絶対に負けられない一戦。ここで負けを喫するとその時点で優勝の可能性が消滅する。生き残りを懸けた正念場で粘りのメイジを見せつける。

[西谷侑紀]

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対法大戦 
5月17日 11時試合開始予定(一塁側)
5月18日 14時試合開始予定(三塁側)

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分

シーズン スコア 成績
過去の早大戦スコア
13年秋 ○3-1 優勝
●1-4
◯5-4
13年春 ●1-10 優勝
△2-2
◯9-1
◯5-1
12年秋 ◯3-2 4位
○7-0
●4-0
12年春 △3-3 4位
●2-3
◯6-3
●6-7
11年秋 ◯4-1 優勝
●3-6
◯9-4
11年春 ◯4-2 4位
◯7-0
10年秋 ●2-4 4位
●1-2
10年春 ◯3-0 3位
◯5-2
09年秋 ●2-4 優勝
●2-8
09年春 ●0-7 3位
◯5-3
●2-4
08年秋 ●1-3 3位
△0-0
●0-3
08年春 ◯4-3 優勝
●0-3
○2-0
試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第5週  5/16現在
慶大    ○△○    ○○ ○○ 7 6 0 1 3 1.000
早大       ○○ ○●○ ○○ 7 6 1 0 3 .857
明大 ●△●          ○○ 8 4 3 1 2 .571
立大    ●○● ●● ○○ 7 3 4 0 1 .429
法大 ●● ●● ○●● ○○    9 3 6 0 1 .333
東大 ●● ●● ●● ●●    8 0 8 0 0 .000