法大に競り負け今季初黒星/東京六大学春季リーグ戦
9回2死から同点被弾しうつむく赤尾
あと一歩のところで勝利がすり抜けていった。3―2で迎えた9回表。2死までこぎ着け「勝ったと思った」と加藤直紀主将(商4=明大中野八王子)。だが、5番・中村(法大)相手に2ボールとすると「ここで抑えなきゃ」(赤尾)と無理にストライクを取りにいった甘い球は、大きな弧を描いて右翼席へ。2回以降は三塁を踏ませない好投を続けていたが、一打で試合を振り出しに戻された。12回はこの回から登板した2番手のルーキー・篠原匠(政経1=明大中野八王子)が右前適時打を許し勝ち越し点を献上。これが決勝点になってしまった。
好機で打てない。リーグ前からの課題が克服できないままだ。5回に2点を奪うも、その後は相手投手の前に凡打の山を築いた。勝ち越された直後の12回裏は四球から1死二塁の好機をつくったが、3番・加藤、4番・吉田由宇(法3=日本文理)が凡退。1点が遠かった。「打てなかったのが一番」(加藤)。9安打6四球と好機をつくる機会はあったが本塁が遠かった。
開幕ダッシュに成功しただけに、今季初黒星は痛い敗戦となった。法大に負けるのは2年3季ぶり。優勝に向けて勝ち点の取りこぼしは許されない。「勝つしかない」と加藤。背水の陣で2戦目に挑む。
[毛利允信]
ほろ苦い大学デビューとなった篠原
試合後のコメント
加藤
「ピッチャーよく粘っていたので、こっちが打てなくて負けたというだけ。(9回は)ゲッツー取って、勝ったと思って、あの状況で。勝負なのでしょうがないっちゃしょうがないんですけど、あそこ打たれて、すぐ9回裏に1点を取ってサヨナラしたかったなと。そこで取れなかったからこう着状態に入って最後取られたという感じ。(11回は代打攻勢を仕掛けたが)誰が出てもあとチャンスで1本という試合だったので、切り替えるしかないです。(法大の印象は)打ってくるので打ち負けないようにという感じですかね。打てなかったのが一番。初回2点取られてから9回までずっと抑えていたので、その間に打者が3点しか取れなかったというのがきついところ。もう勝つしかない。とりあえず明日。(明日の試合のカギは)打線がどんだけ点を取れるか。点を取らないと、守っていても1点もやれない守備だとヒットゾーンも広がったりするので、早めに点を取ってこっちの有利な展開に持っていきたい。もう落とせないので、勝つしかない。どんな形でもいいので勝つというその気持ちで、勝ちにいきます」
赤尾
「キーポイントになるのが2番バッターへのフォアボールと次のデッドボール。ホームランの時も甘くなったのでその3打者。(本塁打の直前の好守の影響は)一つ落ち着いて、余裕というよりも逆にここで抑えなきゃなというのが大きくなって、ノーツーになっちゃって、抑えなきゃと甘い球を打たれた。油断というよりも逆に抑えようとし過ぎた。(11回代打が送られたが)それはチームの作戦なのでしょうがないですけど、やっぱり最後まで投げたかった。1年生を代打出さないといけない状況でその後のピッチャーも1年生で、1年生に負けを付けさせたすごい申し訳ない。登板機会もそうだけど、こういうことを経験できたのはでかいかもしれないけど、もっと余裕がある時にのびのび投げさせてあげたかった。そういうことに関しては申し訳なかったかなと。(3戦目)投げられるなら投げたいけれど、とりあえず明日勝つことが第一なので、明日勝てるように頑張りたい」
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