投打ともに不調 4位に終わる/関東地区大学選手権
決勝の舞台には進めなかった。関東の頂点を決める関東選手権で、昨年同大会優勝を果たしている日大相手に2―7で敗戦。4回までに菊池秀之投手(農4=新田)が6点を失い、5回に萩谷直斗内野手(営2=水城)の犠飛などで2点を奪ったが残塁17の大拙攻。序盤の大量失点が最後まで響き3位決定戦に回ることとなった。
何度も得点圏に走者を置いたが、本塁は遠かった。4点を取られた直後の4回裏、1死から5番橋本健史内野手(商4=明大中野八王子)が四球を選ぶと、6番吉田由宇捕手(法3=日本文理)が左前安打。7番のDH・野崎優(情コミ2=明大中野八王子)も二塁手の失策を誘って、1死満塁の好機をつくった。ところが後続の豊田貴光内野手(農4=広陵)と大中航内野手(文3=都立町田)は凡退。6回と9回にも満塁をつくるなど、2回から毎回得点圏に走者を置いたが、5回しか得点につなげられなかった。
王者の打線に手を焼いた。先発の菊池は10安打を浴びながらも、要所を締めるピッチング見せた。しかし、4回は4安打を集中され、味方の失策も絡んで4点を取られるビッグイニングとなってしまった。「何とかしようと思ったができなかった」。結局7回7失点で悔しさをにじませた。
[3位決定戦]
投手陣が打ち込まれ中大に大敗を喫した。6回に2点を奪取するも、赤尾裕希投手(文4=錦城)は7回と1/3を13安打10失点と調子が奮わず。交代した渡辺誠人投手(政経4=明大中野八王子)も3安打を浴び、中大打線を断ち切ることができなかった。表彰台には上れず4位に終わった。
中大の猛攻を止められなかった。「今日の負けはピッチャーの負け」と赤尾は苦渋の表情を見せた。0―1で迎えた3回、赤尾は2番児玉(中大)に中越三塁打を放たれた。続く3番岡田(中大)には適時二塁打、4番原田(中大)にも適時三塁打を浴び、この回3失点。6回表に2点をもぎ取り逆転の好機を狙ったが、8回裏、中大の猛攻撃は続く。1死満塁で1番武内(中大)に右翼線を描く2点適時打を浴びた。7回と1/3を10失点で降板し、先発の役割を果たせなかった。この回5失点後、2番手として登板した渡辺誠も3者目に左前適時打を浴び追加点を許す。「悪い流れが続いてしまった」(赤尾)と結果無念の合計11失点。課題の残る結果となった。
打線はあと一歩のところでつながらなかった。4点を追う6回表、豊田の右前安打、野選で無死一、二塁の好機をつくった。2番酒井翔弥外野手(法2=東北)が四球で出塁するも3番加藤とともに併殺。その間に豊田は生還、3塁まで進塁していた寶田慎太郎外野手(営3=東北)も4番吉田由宇捕手(法3=日本文理)の中前安打でホームインした。この回2得点を挙げたが、その後得点はなし。「走塁ミスが目立った」(加藤)と3塁からの走塁を2度も誤判断。得点源を生かせず相手に流れを許した試合運びとなってしまった。
次に向けての一戦となった。「結果的には負けたが、何もできない負けではなかった」と加藤主将。前日の準決勝と合わせて残塁は22。確実に1本をつなぐことが勝利のカギとなる。春季リーグ戦の開幕まで課題を克服し、優勝を狙っていく。
[毛利允信・橋本杏菜]
試合後のコメント
加藤
「取れる点を取れずに、与えなくていい点を与えたというのがすべて。そんなことをやっていると勝てない。(昨秋と比べて)練習はそれなりにしているので、守備はいいし、バッティングの面については少し落ちるかなと思っていたが、チームとしてしっかり、組織として戦ってきている。(レベルの高い相手と戦ってみて)日大戦と中大戦で、あと1本が出なかった、というのがすべてだが、その1本のためには日頃の練習の取り組みが出る。このままリーグ戦にいったらまずいので、しっかりチームで切り替えていきたい。結果的には負けたが、何もできない負けではなかった。しっかり攻撃して、しっかりチャンスつくって、という形はつくれていたので、2試合で何十残塁したか分からないが、そこを確実に1点でもつなげられるようにしないといけない。(リーグ戦は優勝チームだが)優勝はしたものの早稲田には負けているので、とりあえず一戦一戦。勝つべき試合をしっかり勝つしかない。目の前の試合を一戦一戦必死に全員で戦うしかない」
赤尾
「(中央打線の印象は)甘い球をしっかり打ってきた。甘い球をワンストライクからでも、ツーストライクからでも全部打たれたので、そういう部分でいい打線だった。(関東王座の時と比べて)関東王座の時はそんなバッティングのチームじゃないのかなと。去年から変わっていない部分で言えば、堅実だなと思った。バッティングにおいてもミスはしない。バントもしっかり決めてくるし、守備もエラーはしない。ちゃんと練習をしているというのは去年と変わらないところだと思った。(リーグ戦に向けて)自分たちとしては連覇が懸かっている。4年生最後の春でもあるし、ここ2年間春はいい結果を残せていないので、全日本に向けて自分の出せる力を精いっぱい出していきたい。(攻撃について)バッティングに関してはチャンスをつくってあと1本というのが多かった。あと1本が出れば2、3点は上積みできるんじゃないかと思う。でも今日の負けはピッチャーの負け。(リーグ戦に向けて)自分たちとしては連覇が懸かっている。4年生最後の春でもあるし、ここ2年間春はいい結果を残せていないので、全日本に向けて自分の出せる力を精いっぱい出していきたい。今回の反省をいい方向に変えられるように、糧にできるようにしたい。次の登板の時は自分のできることを精いっぱい頑張りたい」
橋本健史(商4=明大中野八王子)
「力負けというのもそうだし、プレーの細かいミス、詰めの甘さがあって、やるべきことをできなかった。相手は基本がちゃんとしているしそういうところをしっかりやっていかないと勝てないというのは感じた。取るべきところで点をしっかり取らないといけない。そういうところで差が出た。(中大の強さは感じたか)去年は関東王座で実力の差を見せつけられたという感じだった。今回3位決定戦で戦うということで、去年程強くないという感じだったが、それでも基本がしっかりしていた。外野の前に落ちるヒットもしっかりバットを振り切れているからあそこに落ちる訳だし、守備もしっかりしている。個人個人の力もそうだし、チームとしてのまとまりもある。そういうところで練習をしっかりやってきたんだなと感じた。4位に満足している人はいないと思うが、リーグ戦に入ってからも一戦一戦を戦っていく中で力を付けて成長していかないと強い相手には勝てない。まだまだ成長していかないといけないし、できると思うのでこれからも頑張っていかないといけない。切り替えて、悪い流れを引きずるのではなくて初戦をしっかり勝つということを練習でしっかり基本をしっかり徹底したい。初戦勝っていい流れでリーグ戦に入っていきたい」
関連記事
RELATED ENTRIES