
38年ぶりの春秋連覇 延長12回4時間越え激闘制す/東京六大学秋季リーグ戦

再び最後はエースが締めた。2点リードし迎えた12回裏1死一塁。マウンドには11回途中から救援登板している山﨑。法大7番の木下が放った打球は三塁手・石井元内野手(営2=履正社)の正面を突く。ボールが二塁、一塁とわたり併殺が完了した瞬間、明大ナインがマウンドに駆け寄ってきた。エースを中心に歓喜の輪は一気に大きくなった。「素直にうれしい。サポートしてくれる4年生のためにどうしても勝ちたかった」。春同様に山﨑は胴上げ投手となった。
チーム全員の思いを打球に乗せた。12回表2死走者なしから1番福田周平内野手(商3=広陵)が中前安打で出塁し、2番高山の打席で盗塁に成功。一打勝ち越しの場面を演出する。ここで高山は「周平さんがつないでくれたので、なんとかしたかった」。甘く入った変化球を捉え、打球は右中間へ。前進守備の外野を鋭く切り裂いた。ボールが転々とする間に高山は三塁に到達。盛り上がる観客席に向かって大きくガッツポーズ。大学通算62本目の安打が連覇の道をこじ開けた。
最上級生の意地だった。8回に4番岡大が右前適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。「調子が悪くても監督が使ってくれていたので、結果が出てくれて本当に良かった」。今季序盤は3割台と好調だったが、ドラフト指名後初の試合となった法大1回戦では無安打3三振。この適時打を打つまで13打席連続無安打といいところがなかった。「4年間一緒にやってきた仲間のためにも勝てて本当にうれしい」。優勝を決めた後、岡大の目には涙が浮かんでいた。
さらにもう1人、柴田が存在感を見せた。5回に代打で登場すると、初球の直球を強振。打球はぐんぐんのびていき、左翼席中段に突き刺さった。まさに打った瞬間にホームランと分かる一撃だった。値千金の2点本塁打で点差は1点に縮まった。「大学4年間で一番いいスイングができた」と柴田。中京大中京高時代にもなかったという公式戦初本塁打でチームに勢いをもたらした。
抜群の安定感で相手に流れを渡さなかった。5回から3番手で登板した上原が11回途中まで2安打1四球無失点と完ぺきな投球を見せた。この日も最速149kmを記録した直球と縦の変化を組み合わせて9三振を奪った。最大のピンチは延長10回裏。先頭打者に出塁を許し、その後2死3塁とサヨナラのピンチを迎えた。3割を超える好調の安慶名に5球目のスライダーをうまく拾われ、打球はライナーで二遊間へ。それでも二塁手の糸原健斗内野手(営3=開星)がダイビングキャッチ。抜ければ負けが決まる窮地を脱した。糸原は「抜けたら終わりだったが準備はできていた」と頼もしい一言。バックの好守備も優勝に欠かせない要因になった。
連覇の影には試合に出ていない4年生の存在がある。善波監督は「本当に4年生がよく練習を手伝ってくれて、そんな姿が連覇につながったのだと思う」と春秋連覇の要因を語る。上原も「最後まで練習を手伝っていただいてチームのために全力を尽くしてくれた」と4年生に感謝している。今年のチームは主力選手の大半が3年生以下。スタメンだけでなく、ベンチにも入れない4年生が多かった。それだけにモチベーションの差も生まれやすかった。そこで4年生だけでミーティングを行った。それぞれが持つ思いを出し合い、共有した。自身もブルペン捕手として裏方で活躍した西村祐希捕手(法4=春日部共栄)は「正直、早く引退したいと言う人もいた」と振り返る。それでも「長い人生であとわずか何ヶ月のこと。最後まで全力やっていこうとみんなで決めた」。試合、学校が終わった後、ベンチに入れない4年生も遅くまで練習を手伝った。ノックのボール渡し、ランナー、打撃練習時の打撃投手など率先して動いた。「泥まみれのユニフォームで手伝ってくれる4年生のためなら、体が壊れてもいいと思った」と上原。「このチームで優勝したい」という気持ちがチームを一つにした。
明大は11月16日から始まる明治神宮大会に東京六大学連盟代表として出場する。6月の全日本選手権では上武大に敗戦し、ベスト4止まり。日本一を目指すも夢半ばで志は断たれた。3年ぶりに出場する神宮大会の初戦は北海道二連盟代表の道都大だ。善波監督は「このチームでなんとか日本一を取りたい」と力を込めた。春の悔しさをバネに、もう一度大学野球界の頂点を目指す。
[中田宏明]
打順 | 守備 | 名 前 | 打 | 安 | 点 | 率 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (遊) | 福田(広陵) | 5 | 4 | 0 | .362 | 遊直 | 中安 | 中安 | 右安 | 四球 | 中安 | ||||||
2 | (右)中右 | 高山(日大三) | 5 | 1 | 1 | .295 | 三ゴ | 三振 | 中飛 | 投ギ | 三振 | 中三 | ||||||
3 | (三)二 | 糸原(開星) | 5 | 1 | 1 | .317 | 死球 | 遊飛 | 二ゴ | 一ゴ | 遊併 | 中安 | ||||||
4 | (中)一 | 岡大(倉敷商) | 6 | 1 | 1 | .250 | 二ゴ | 三振 | 二ゴ | 右安 | 三振 | 二ゴ | ||||||
5 | (左) | 菅野(東海大相模) | 5 | 0 | 0 | .250 | 三振 | 三振 | 二飛 | 三振 | 三振 | |||||||
6 | (一) | 川合(倉敷商) | 1 | 0 | 0 | .222 | 三振 | |||||||||||
投 | 今岡(横浜隼人) | 0 | 0 | 0 | .667 | |||||||||||||
打 | 半澤(明大中野) | 1 | 0 | 0 | .000 | 三振 | ||||||||||||
三 | 石井(履正社) | 3 | 1 | 0 | .250 | 三振 | 二ゴ | 右安 | ||||||||||
7 | (捕) | 坂本(履正社) | 4 | 1 | 0 | .206 | 三振 | 左二 | 四球 | 捕飛 | 三飛 | |||||||
8 | (投) | 関谷(日大三) | 0 | 0 | 0 | .000 | ||||||||||||
右 | 長嶺(宮崎工) | 1 | 0 | 0 | .111 | 三振 | ||||||||||||
中 | 中原(横浜) | 1 | 0 | 0 | .333 | 一邪飛 | ||||||||||||
打 | 西村祐(春日部共栄) | 1 | 0 | 0 | .000 | 三振 | ||||||||||||
中 | 海部(履正社) | 1 | 0 | 0 | .100 | 四球 | 三振 | |||||||||||
9 | (二) | 大塚(花咲徳栄) | 1 | 0 | 0 | .258 | 二ゴ | |||||||||||
打 | 柴田(中京大中京) | 1 | 1 | 2 | .667 | 左本 | ||||||||||||
投 | 上原(広陵) | 2 | 0 | 0 | .286 | 三振 | 三振 | |||||||||||
投 | 山崎(日大三) | 1 | 0 | 0 | .077 | 捕邪飛 | ||||||||||||
計 | 44 | 10 | 5 | .254 | ||||||||||||||
名 前 | 試 | 勝 | 敗 | 回 | 球数 | 安 | 振 | 球 | 責 | 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
関谷(日大三) | 6 | 2 | 2 | 1 2/3 | 56 | 3 | 2 | 3 | 2 | 4.38 |
今岡(横浜隼人) | 4 | 1 | 0 | 2 1/3 | 55 | 2 | 2 | 3 | 0 | 0.00 |
上原(広陵) | 11 | 1 | 0 | 6 1/3 | 84 | 2 | 10 | 2 | 0 | 0.88 |
○山崎(日大三) | 9 | 5 | 1 | 1 2/3 | 24 | 1 | 2 | 0 | 0 | 2.58 |
19 | 関谷(政経4=日大三) | 12 | 坂本(文2=履正社) | 8 | 中原(文4=横浜) |
---|---|---|---|---|---|
11 | 山崎(政経3=日大三) | 13 | 川合(政経2=倉敷商) | 25 | 岡大(政経4=倉敷商) |
18 | 今岡(文3=横浜隼人) | 4 | 大塚(商2=花咲徳栄) | 28 | 半澤(商4=明大中野) |
1 | 上原(商2=広陵) | 16 | 吉田(国際1=佼成学園) | 26 | 長嶺(文3=宮崎工) |
17 | 柳(政経1=横浜) | 5 | 糸原(営3=開星) | 7 | 菅野(法2=東海大相模) |
23 | 星(政経1=宇都宮工) | 15 | 石井(文2=履正社) | 9 | 高山(文2=日大三) |
27 | 西村祐(法4=春日部共栄) | 6 | 福田(商3=広陵) | 24 | 海部(商2=履正社) |
32 | 柴田(法4=中京大中京) | 14 | 七田(商3=小城) | ||
22 | 高橋隼(法3=日本文理) | 38 | 上西(営2=明大中野八王子) |
明 | 立 | 慶 | 早 | 法 | 東 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝ち点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
明大 | — | ●○● | ○○ | ○●○ | ○○ | ○○ | 12 | 9 | 3 | 0 | 4 | .750 |
立大 | ◯●○ | — | ○●● | ●○● | ○○ | ◯◯ | 13 | 8 | 5 | 0 | 3 | .615 |
慶大 | ●● | ●◯○ | — | △●○○ | ○○ | 11 | 6 | 4 | 1 | 3 | .600 | |
早大 | ●○● | ○●○ | — | △●● | ◯◯ | 11 | 5 | 5 | 1 | 2 | .500 | |
法大 | ●● | ●● | △○●● | △○○ | — | ○○ | 13 | 5 | 6 | 2 | 2 | .455 |
東大 | ●● | ●● | ●● | ●● | ●● | — | 10 | 0 | 10 | 0 | 0 | .000 |
試合後のコメント
善波監督
「夢見てるんじゃないかという気持ちです。とにかくコーチの方々がきちっと練習を積み重ねて、指導してくださって、それを4年生中心に下級生もきちっとやって、積み重ねの結果がこういう素晴らしい成果になったなという感じです。毎試合楽という感じが一切なかったです。立教3回戦を落とした試合でピッチャーをうまくつなげなくて一発をくらった時は、結構きつかったですね。そのあとよくみんな立ち直ってくれたというか、へぼ監督をよく優勝監督にしてくれたなという感じです。スタッフとトレーナーの方が体づくりの部分と体のケアの部分、そこをしっかりやってくださるんで、月曜、火曜と行ったときに粘れるのも要因のひとつだと思います。リーグ優勝はしましたけど、選手権では力が足りなくて負けてます。次は4年生中心にもう一回日本一にチャレンジしたいです。選手もそういう気持ちで取り組んでくれて、メンバーに入っている4年生は今年少ないけれど、手伝ってくれる子たちが毎日ノックなり、ランナーで走ってくれたりしてくれました。みんなでなんとかこのチームで日本一をとるという思いです。柴田は練習でもいい打球が飛んでいたので、なるべくランナーがいる場面で出そうと思いました。彼らしいヘッドの利いた打球を出してくれました。ピッチャーが大崩れしないで次のピッチャーにつなげられたことが良かったです。今なら次のピッチャーは上原になりますが、彼が伸びてきたことは心強いです。(最終回は2死からの得点でしたが)ツーアウトからでもどこから点が入るかわからないんだからバッターボックスの選手を勇気付けろとベンチに言っていました。(この1年間で1番成長したところは)練習を嫌がらないというところです。勝っても負けても帰ってから必ず練習をやって、「え、やるの」みたいな雰囲気は全くなくて、完全に当たり前になっていました。(春に比べて強くなったなという瞬間は)ラスト4戦は先行されたくなかったんですけど、先行されてもバタバタしないで我慢してればという言葉が色んな選手から出てくるようになりました。その通りになって頼もしさも感じながら1試合1試合やってきました。何か起こるんじゃないかと私と思い始めたし、選手も我慢してれば何とかなる、そういう雰囲気がチームの中にありました。(今日で決めたいということでしたが)何とか0で福也につなげて、最悪引き分けてもう2回チャンスがあるようにしたいというのもありました。最終回に送り出すときに明日もやりたいのか、おれはやりたくないよという言葉で攻撃に入りました。ツーアウトから点が入って本当に何が起きるかわからないです。(ポジションを色々変更したりして選手層が厚くなってきたなということは)みんなしっかり練習してレベルアップしてくるので、できるだけ色んな選手にチャンスをあげられるように、ワンポジションだけだと組み合わせも限られてしまうので色々なポジションを練習させています。そういう意味では層は厚くなってきたのかなと思います。前監督の川口さんのときからコーチをやるようになって10年なんですけど、そのと時から連覇できるチームつくろうと目標にしていました。それをここで達成できたというのは夢のような気分です」
8回に同点の適時打を放った岡大
「監督、コーチ、スタッフのみなさんと4年生が自分たちをベストコンディションで試合に送り出してくれて、その結果優勝できて感謝の気持ちでいっぱいです。スタンドにいる部員やファンの皆さんのおかげでできたことだと思います。どうもありがとうございました。立教戦で勝ち点を落としてしまったけど、慶應1回戦で勝てたのがチームにとっていい勢いになりました。慶應1回戦が大事な試合だったと思いました。(8回の適時打は)インコース寄りの球でした。ここまで結果が出せなくてチームに申し訳なくて、このチャンスで打たないと自分はいったい何をしてきたのだろうという気持ちでした。調子が悪くても監督がずっと使ってくれて、結果が出てくれて本当に良かったです。少しはチームに貢献できたのではないかなと思います。4年間一緒にやってきた仲間のためにも勝てて本当にうれしいです。今日はチームの勝つという気持ちが糸原のファインプレーなどに表れたと思います。春のリーグが終わってから夏のキャンプなど厳しい練習を経て精神的にも成長できたと思います。春は日本一にはなれなくて、まだ課題は多いと思いますしもう一度入りからしっかりやって、秋は日本一になりたいです。日本一になってからプロへ行きたいです」
途中出場した中原北斗外野手(文4=横浜)
「最高です。先制されましたが勝つには点が必要ですし、とにかく点を取ろうという気持ちは変わりませんでした。今年はランナーコーチを中心に、代走や守備固めの出場が多かったですが、いつでも出れるように体も心も準備していました。出た時は常に万全の状態で出ています。スタンドで見ていてくれた仲間には感謝し切れないです。試合、学校から帰って疲れている中で、練習ではバッティングピッチャーやランナー役などを率先して務めてくれました。彼らのためにも優勝できてうれしいです。神宮大会でも勝って、何としてでも日本一になります」
代打で登場した西村祐希捕手(法4=春日部共栄)
「優勝できてとにかくうれしいです。サードに打球が飛んだ瞬間にベンチを飛び出したので、一番最初に福也に着きました。苦労してきた4年間が報われたと思います。(投手陣の調子は)今日は関谷の手応えが良くなかったので、早い段階から上原、山崎につなぐことを考えていました。2人から投げたいという雰囲気も感じました。自分は春からあまり試合に出る機会はありませんでしたが、ベンチに入っていない人のためにもブルペンキャッチャーという裏方として役割を果たせたと思います。秋も自分のやるべきことができました。これからの人生にとっていい経験になったと思います。4年生だけでミーティングをすることもありました。最近では秋のリーグ開幕前と立大戦後にやりました。4年生にはベンチに入れずモチベーションを保つことが難しい選手もいました。それぞれ意見を出し合ったのですが、正直に早く引退したいと口にする人もいました。それでも長い人生の中であと何ヶ月かのことだから、最後まで全力でやろうとみんなで決めました。練習にも付き合ってくれて本当に助かりました。後輩も試合で結果を出してくれて感謝しています。春は日本一を逃したので、優勝はしましたが油断はありません。最後もいい形で終わりたいです」
9回にファインプレー、12回に適時打と勝利に貢献した糸原
「苦しい試合だったんですけど、明治らしい粘り強い野球ができました。(10回のジャンピングキャッチは)抜けたら終わりでしたけど飛んできてもいいように準備はできていました。普段している練習通りでした。(12回の適時打は)1点だけではまだ分からなかったので、もう1点と思っていい形で取ることができました。(秋季リーグ戦は)チームに貢献できたシーズンでした。打点もかなり稼ぐことができました。神宮大会は春に悔しい思いをしたので絶対に日本一になります」
2番手で登板した今岡一平(文3=横浜隼人)
「(ピンチに登板した時は)まだ序盤だったので、自分たちに流れを持っていくことを考えて投げました。今日は練習通りに投げられました。四死球は多かったですが、自信を持って投げられました。今日は初回から試合終了までベンチの(優勝を決めるという)雰囲気はずっと一緒でした。優勝はとにかくうれしいです。自分の親や4年生の方や同期の3年生たちなどがスタンドで見守ってくれました。感謝の気持ちを持って、神宮大会に臨みます」
今季5勝目を挙げた山崎
「素直にうれしいです。4年生がサポートしてくださったので、なんとかその4年生のために勝とうと思っていました。春も秋も終盤の粘りを出せたと思います。追いかける展開でもなんとかなると思い、焦りはありませんでした。勝ちたいという強い気持ちが粘りにつながったと思います。個人としてはリーグ戦の序盤は調子が悪くて、チームのみんなに迷惑をかけてしまいました。それでも後半は徐々に調子が上がってきました。春の疲れや調整が難しかったということではなく、単に実力不足だと思うので反省点もあります。春は日本一を逃して悔しい思いをしたので、神宮大会は絶対に勝ちたいです」
5回からマウンドに上がった上原
「素晴らしい結果で終われてよかったです。下級生が多く出ていますが、4年生の方は最後まで練習を手伝って頂いて、本当にチームのために全力を尽くしてくれたので、その4年生のためにも今日は勝てて良かったと思っています。春は負けることも多く、秋も厳しい試合が続いて苦しかったです。それでも、苦しい中でも粘って粘って勝つことができました。焦ることはなかったです。個人では自分としてはふがいない成績で、無駄な失点が多かったと思います。チームのみんながその分を取り返してくれたので、打者のみなさんには感謝しています。3連覇はできると思いますし、連覇するためにこれから取り組んでいくことが大事だと思います。春は選手権ベスト4でしたが、自分の力を出し切れませんでした。春逃した日本一に向かって突き進んで行きたいと思います。」
全試合スタメンマスクの坂本誠志郎捕手(文2=履正社)
「(初回2失点)点はやりたくなかったです。関谷さんはボールが高くて厳しいかなと思っていました。点を取られても仕方がないなと。上原になってからは、法政のほうも嫌っている感じがしました。上原自身状態がいいので、長打だけは気をつけようとしていました。いいボールを投げてくれました。(延長まで進んだが)もっとはやく決めようとは言っていました。ただ、勝てたのでよかったです。延長になって、回が進めば進むほどうちの方が有利に立てると思っていました。(5回は)何とか出ようとしていました。最終回もツーアウトからでしたし、チームとしてどんな状況からでもチャンスをつくれる可能性はありました。(4年生とは最後のリーグ戦)ミーティングでここからは4年生が最後になるかもしれない試合が続くと言われました。(岡)大海さんや関谷さんとも長く野球をしたいです。試合に出ていない4年生もサポートに回ってくれて、練習の手伝いもしてくれていました。そのおかげでこうしてできているので優勝できてよかったです」
左翼手で全試合スタメン出場した菅野剛士外野手(法2=東海大相模)
「素直にうれしいです。今日は自分が打てたらもっと楽に勝てたと思うのですが、チームが勝って良かったです。打順が下がっていたときもあったのですが、自分の仕事は変わらないと思いました。試合に出させてもらっているので、どこの打順でもしっかり自分の仕事をしていきます。神宮大会は一発勝負で今まで以上に打点を稼げるかが大事になるので、しっかり自分の仕事をしていきたいです。序盤で決められるような試合運びもしていきたいです」
12回に勝ち越しの適時打を打った高山
「4年生中心にみんなで連覇という気持ちでした。下級生もついていきました。最後優勝して4年生を送り出す気持ちが個人個人強くてこういう結果につながったと思います。上級生のおかげで成長できたと思います。最後の打席は打つことができましたが、序盤に打てたらもっと良かったです。今日で決めるつもりでみんな気持ちが入っていて盛り上がっていました。みんなの気持ちが自分にまで届いてくれました。周平さんがつないでくれたのでなんとかしたかったです。あの打席は外野の頭を越す気持ちで何も考えずいきました。12回は周平さんが何とかしてくれていい形で打席に立てました。普段の練習で対応できるように準備はしていました。普段の練習の延長線上でやれました」
関連記事
RELATED ENTRIES