(24) 法大を撃破し、春秋連覇を決めろ!/法大戦展望

2013.10.25
 再び頂点へ――。春は16試合にも及ぶ激闘を制し、粘りの野球で35度目のリーグ優勝を果たした。夏の厳しい練習を経て。さらに戦力は充実。1975年以来、チーム史上4度目の春秋連覇、そして春は逃した日本一を目指す。

 慶大から連勝で勝ち点を奪い、首位に返り咲いた明大。法大戦で連勝すれば38年ぶりの春秋連覇達成となる。昨季の法大戦では4回戦までもつれる激闘を制し5年ぶりの春優勝を果たした。法大は立大、慶大に勝ち点を落としているが、そこから4連勝中。3位まで順位を上げている。だが、強敵に連勝し明大の歴史に新たな1ページを刻む。

 好調投手陣をどう打ち崩すか。初戦の先発が濃厚な船本は長いリーチを生かしたサイドハンドから投げられる横滑りの大きいスライダーを武器に防御率1.34の好成績を残している。今季は東大1回戦と早大3回戦で完封勝利を挙げた。2戦目の先発予想は左腕の石田。140km前後のキレのある直球を中心に、タイミングを外すチェンジアップ、落差のあるカーブを織り交ぜて打者を翻弄(ほんろう)する。昨季に比べて奪三振は少ないが今季25回1/3を投げ与四死球は3。制球良く打たせて取る投球で、石田も防御率1.42と安定している。この防御率1点台の両投手を打ち崩さなければ優勝は見えてこない。さらに中継ぎとして納富、本多、六信ら4年生投手が控える。
カギを握るのは3人の3割打者だ。切り込み役の福田周平内野手(商3=広陵)、高山俊外野手(文2=日大三)が好機をつくり、糸原健斗内野手(営3=開星)、岡大海内野手(政経4=倉敷商)ら中軸に回す。糸原はチームトップの9打点を挙げており、勝負所での打撃に注目だ。

 ポイントゲッターを抑えられるかが勝負の分かれ目となる。東京ヤクルトスワローズに指名を受けた西浦は今季、チームの窮地を救ってきた。慶大1回戦で逆転の3点本塁打、早大3回戦で先制適時打など大事な場面で打ってきている。走者を置いて西浦との勝負は避けたい。次に警戒したいのが安慶名。慶大3回戦からスタメンに名を連ねると東大戦から1番に座り規定打席未満ながら打率3割4分5厘と打線をけん引している。また、春は共に打率4割台を残した河合と大城戸に本調子の打撃は見られないが、それでも注意が必要だ。明大は前カードで山崎福也投手(政経3=日大三)が復調気配を見せた。上原健太投手(商2=広陵)もここまでリーグ3位防御率1.21。好投を続けている。関谷亮太投手(政経4=日大三)を合わせたこの3人を中心に、投手陣全員で法大打線を抑えたい。

 連覇への挑戦もいよいよ大詰めを迎えた。ここまでチーム打率が3位、チーム防御率は4位と良くはない。それでも土壇場で勝負強さを発揮し、勝ち点をもぎ取ってきた。最終戦でも粘りの野球を貫く。38年ぶりの春秋連覇はすぐそこだ。

[西村典大]

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対法大戦 
10月26日 11時試合開始予定(三塁側)
10月27日 14時試合開始予定(一塁側)

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分

シーズン スコア 成績
過去の法大戦スコア
13年春 ●5-9 優勝
△5-5
○6-3
○3-2
12年秋 ●1-6 4位
●2-3
12年春 ○4-2 4位
△4-4
●4-5
○5-3
11年秋 ◯9-8 優勝
●1-3
◯3-2
11年春 ◯5-2 4位
●1-3
●0-2
10年秋 ◯4-1 4位
●5-8
●1-0
10年春 ◯6-5 3位
◯4-2
09年秋 ◯5-1 優勝
●1-3
○3-2
09年春 ●3-5 3位
●4-5
08年秋 ◯3-0 3位
◯7-0
08年春 ◯7-2 優勝
△2-2
○6-0
試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第6週  10/25現在
明大 ○○    ●○● ○●○ ○○ 10 7 3 0 3 .700
慶大 ●● △●◯○ ●○○    ○○ 11 6 4 1 3 .600
法大    △○●● ●● △○○ ○○ 11 5 4 2 2 .556
立大 ◯●○ ○●● ●○● ◯◯    11 6 5 0 2 .545
早大 ●○●    △●● ○●○ ◯◯ 11 5 5 1 2 .500
東大 ●● ●● ●●    ●● 8 0 8 0 0 .000