関谷粘投も8回に3失点 初戦を落とす/東京六大学秋季リーグ戦

2013.10.07
 終盤に得点を重ねられ先勝を許した。同点で迎えた8回に先発の関谷亮太投手(政経4=日大三)が走者一掃の適時三塁打で3点を奪われる。9回にも連打と失策が絡み、ダメ押し点を与えてしまった。打撃陣は好機をつくるも2回に併殺間での1点止まり。立大先発・澤田圭の要所を締める投球の前に凡打の山を築き、1―5で敗戦。今季2敗目を喫するとともに、勝ち点奪取に向け後がなくなった。

 粘りの投球も終盤に力尽きた。好機を逃した後の8回表、関谷が先頭打者にこの日初めての四球を許す。続く小尾にバスターエンドランを決められると、次打者には死球を与えてしまい無死満塁。大ピンチを迎えると1死後、大城に走者一掃適時三塁打で追加点を許してしまった。打たれたのは甘く入った変化球。この日は序盤から変化球の制球が定まらず苦しい投球が続いていた。そこを大城は見逃してはくれなかった。「大城は変化球を狙ってたのかなという感じだった」(坂本誠志郎捕手・文2=履正社)。その後のピンチはなんとか切り抜けたものの、関谷は8回で無念の降板。我如古に先制の適時打を浴びてからは直球を中心に我慢の投球で立大打線を抑えていたが報われなかった。

 好機を生かすことができなかった。7回、菅野剛士外野手(法2=東海大相模)の二塁打と坂本の四球で2死一、二塁とする。この好機に打席には関谷。しかし、三直に終わり自らのバットで勝ち越しとはならなかった。4回には2死から死球と岡大海内野手(政経4=倉敷商業)の安打で好機をつくるも菅野が三振。5回にも得点圏に走者を進めたが福田周平内野手(商3=広陵)が併殺打とあと1本が出なかった。「打てなかったことが敗因。最後まで狙い球を絞れなかった」(中嶋啓喜主将・法4=桐蔭学園)。スコアボードに得点を刻んだのは2回の1点だけ。中盤以降の好機で澤田を捉えきれず、相手に主導権を渡してしまう形となった。

 打線のつながりがカギとなる。早大戦から大事な場面での一打が試合のポイントとなっている。中軸の奮起に期待が懸かる。「粘りの野球で勝ち点を取りたい。ピッチャーが頑張っているので何とか援護したい」(岡大)。ここから粘り強い野球を見せ、連勝といきたい。まずは2戦目を全力で獲りにいく。

[西村典大]

打順 守備 名 前
◆明大打撃成績◆
(遊) 福田(広陵) .391 右飛    遊ゴ    二ゴ       遊ゴ   
(中) 海部(履正社) .000 三振       二ゴ               
  萩原(九州学院) .000                二飛         
  中嶋(桐蔭学園) .111                      三ゴ   
(右)中 高山(日大三) .400 遊邪飛       左飛    一飛    中安   
(三) 糸原(開星) .333    中二 死球    左飛    三ゴ   
(一) 岡大(倉敷商) .333    投安    左安       投ゴ    三振
(左) 菅野(東海大相模) .217    二ゴ    三振       右二    中飛
(二) 吉田(佼成学園) .200    遊飛       遊ゴ            
  眞榮平(興南) .000                   三振      
  大塚(花咲徳栄) .000                           
  長嶺(宮崎工) .125                         三振
(捕) 坂本(履正社) .133       三ゴ    右安    四球      
(投) 関谷(日大三) .000       二ゴ    野選    三直      
  上原(広陵) .000                           
  北田(倉吉東) .000                           
     32 .270                        

名 前 球数
◆明大投手成績◆
●関谷(日大三) 109 2.93
上原(広陵) 01/3 15 0.00
北田(倉吉東) 02/3 11 0.00
◆ベンチ入りメンバー◆
10 中嶋(法4=桐蔭学園) 22 高橋隼(法3=日本文理) 福田(商3=広陵)
19 関谷(政経4=日大三) 12 坂本(文2=履正社) 16 吉田(国際1=佼成学園)
11 山崎(政経3=日大三) 25 岡大(政経4=倉敷商) 中原(文4=横浜)
18 今岡(文3=横浜隼人) 33 眞榮平(政経3=興南) 26 長嶺(文3=宮崎工)
29 北田(法3=倉吉東) 大塚(商2=花咲徳栄) 菅野(法2=東海大相模)
上原(商2=広陵) 14 七田(商3=小城) 高山(文2=日大三)
23 星(政経1=宇都宮工) 糸原(営3=開星) 24 海部(商2=履正社)
27 西村祐(法4=春日部共栄) 35 青野(商2=広島国泰寺)
32 柴田(法4=中京大中京) 28 萩原(営1=九州学院)

試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第4週  10/6現在
慶大    ●○○    △●◯○ 8 5 2 1 2 .714
明大    ●  ○●○    ○○ 6 4 2 0 2 .667
立大 ○●● ○   —    ◯◯       6 4 2 0 1 .667
早大    ●○●       ◯◯ 5 3 2 0 1 .600
法大       △○●● ●●    6 1 4 1 0 .200
東大 ●  ●● ●●    5 0 5 0 0 .000

試合後のコメント
7回から登場した中嶋主将

「打てなかったことが敗因です。アウトコースを中心に真っすぐと変化球を絡めて来たので、最後まで狙い球を絞れませんでした。関谷は頑張って投げてくれたのですが… でもチームの雰囲気は悪くないです。春もいろいろな経験をしましたし、まだ勝ち点を落としたわけではないので。ミーティングでも明日しっかり勝とうと話しました。また明日頑張ります」

2安打を放った岡大
「終盤に点を取られてはいけない場面で取られてしまって厳しい試合になりました。(バッティングの調子は)自分の中では先週よりもいいと思います。後は低めの見極めをしっかりしていきたいです。明日しっかり勝って、粘りの野球で勝ち点を取りたいと思います。ピッチャーが頑張っているので何とか援護していきたいと思います」

先発し8回4失点の関谷
「調子は悪かったです。でも、途中から持ち直したことは良かったです」

1番打者として出場した福田
「相手投手は気迫がありました。勝ちたい気持ちが向こうの方が大きかったと思います。チーム全体としても気迫負けという感じです。調子は悪くないけれども、塁に出ることが1番打者の仕事なので今日はその役目が果たせなかったです。明日は1回でも多く塁に出たいです。もっと執着心を持って嫌がられるバッターにならなくてはいけないと思いました」

スタメンマスクを被った坂本
「関谷さんの調子は悪くなかったと思います。(8回に勝ち越されたことについて)大城は変化球を狙ってたのかなという感じでした。明日は勝つだけです」

この日二塁打を放った菅野
「調子は今まで悪かったですが、今日はそんなことなかったです。自分はどの打順でもチャンスで回ってくることが多く、そこで打つことが役目なので、それができなかったかな、と思います。調子は全然悪くはないので細かい修正をしていきたいです。立大はやはり強いですが、粘り強くいけば勝てると思うのでしっかり勝ち点を取りにいきたいと思います」

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対立大戦 
10月7日 11時試合開始予定(一塁側)

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