(15)立大との接戦を制し首位死守だ! /立大戦展望

2013.10.04
 第2カードの早大戦で勝ち点を獲得し、首位に立つ明大。今週の相手は昨季、3季ぶりのAクラスとなる3位となった立大だ。昨季は3試合とも接戦となった。今季も接戦が予想される。難敵に粘り勝ち、優勝へ弾みをつけたい。

 2人の右腕が立ちはだかる。1回戦は澤田圭、2回戦は齋藤の先発が予想される。澤田圭は昨季に先発としてリーグ2位の防御率1.56を記録するなど、1年生離れした投球を見せた。今季も3試合に先発して2勝(0敗)、防御率1.23の好成績を残している。齋藤は昨季、防御率1.13で最優秀防御率を獲得し、エースに成長した。8月中旬のケガの影響で調整の遅れが心配されたが、今季ここまで3試合に登板し、14回1/3を投げて防御率0.00。9月21日、22日の法大戦はこの2投手の好調ぶりが光る試合であった。1回戦に先発した澤田圭は何度もピンチを背負うが、要所で粘り切って1失点完投勝利。2回戦に先発した齋藤は、切れ味鋭いスライダーを武器に、三塁すら踏ませない圧巻の投球で被安打2の無四球完封勝利。昨季リーグトップのチーム打率3割2分5厘を残した強打を誇る法大との2試合をわずか1失点にまとめ、チームに勝ち点をもたらした。2投手共に制球力が持ち味であり、打ち崩すのは容易ではない。少ないチャンスをものにできるかが試合のカギとなりそうだ。

 打線は4番に座る岡部に要注意だ。ここまでリーグトップの打率5割7分1厘、打点8と驚異的な成績を残している。また、5試合すべてで打点を記録しておりその勝負強さは群を抜いている。「1、2番の大城と安田でチャンスをつくってもその後ろがランナーを返せないことが多かった」(大塚監督)と昨季は決定力不足に泣いた。しかし、今季は岡部が主軸として機能し打線につながりが出てきた。岡部の前に走者を出したくない。岡部の前後を打つ大城と平原にも警戒だ。共に昨季打率3割を超えているなど打力は十分である。

 一方で守備には不安が残る。今春はリーグ最少の3失策と抜群の安定感を誇った守備陣であったが、今季は既に7失策。特に慶大3回戦では1点リードの9回無死二、三塁の場面で、慶大・横尾の振り逃げを捕手の平本が一塁へ暴投。二者が生還し逆転サヨナラ負けを喫した。守備が乱れてと一歩のところで勝ち点を落とした。昨季無失策の大城も既に2失策を犯すなど、ここまで5試合で無失策試合はない。明大は相手のミスに乗じて得点を奪いたい。

 接戦をものにする。明大は山崎福也投手(政経3=日大三)、関谷亮太投手(政経4=日大三)が軸だが、その2人を上回る活躍を見せるのが上原健太投手(商2=広陵)だ。チームトップの4試合に登板し10回2/3を投げて防御率0.00と絶好調だ。最速148kmの速球にスクリューやフォーク、スライダーなどの多彩な変化球を操る。「2人が苦しいときにカバーできるようにしたい」(上原)と先発、救援で山崎と関谷の2人を支えている。打線は福田周平内野手(商3=広陵)、高山俊外野手(文2=日大三)が好調を維持している。ここまで不調だが昨季の立大戦で打率5割の菅野剛士外野手(法2=東海大相模)ら主軸が走者を返し、投手陣を援護したい。明大は現在勝ち点2で首位に立つ。優勝へ向けて、一戦必勝で臨む。

[森光史]

応援へ行こう!
対立大戦 
10月5日 11時試合開始予定(三塁側)
10月6日 14時試合開始予定(一塁側)

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分

シーズン スコア 成績
過去の立大戦成績
13年春 ○5-3 優勝
●0-1
◯1-0
12年秋 ●0-2 4位
○7-2
○5-4
12年春 ●2-6 4位
○12-0
○14-0
11年秋 ○7-5 優勝
○7-0
11年春 ○3-1 4位
●3-4
●1-3
10年秋 ○5-4 4位
●0-3
○11-7
10年春 ●2-5 3位
●5-6
09年秋 ●1-2 優勝
○3-2
○3-0
09年春 ○9-0 3位
○2-0
08年秋 ●1-3 3位
○1-0
○11-3
08年春 △2-2 優勝
○3-0
●2-3
○3-0
試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第3週 10/4現在
明大    ◯●◯    ○○ 5 4 1 0 2 .800
慶大    ●◯◯    △●○○   7 4 2 1 2 .667
立大    ○●●    ○○      5 3 2 0 1 .600
早大 ●○●       ◯◯   5 3 2 0 1 .600
法大    △○●● ●●    6 1 4 1 0 .200
東大 ●● ●●      4 0 4 0 0 .000